邦画

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“あっという間”の4時間。まさかパンチラ話にここまで深く感動させられるとは……『愛のむきだし』

パンチラ話にここまで深く感動させられるとは。これは変態と誤解された男のコと「男はみな変態」と誤解している女のコの物語。園子温監督映画。後半、超絶アクロバティックな力技で、カルト教団に入信してしまったヨーコの救出劇を描き、サプライズな展開を用意。
2020.08.15
タイトルで観る邦画

渡辺謙・佐藤浩市版リメイク『許されざる者』が背負う、許されざる何かとは

リメイク日本版をオリジナルのイーストウッド版と比較し考察するレビュー。李相日監督が挑み描き出したものとは。佐藤浩市と渡辺謙の再びの共演作となる『Fukushima 50』公開を前に、あらためて振り返る!
2020.08.15
タイトルで観る邦画

『全然大丈夫』の大らか気分になれる御利益脱力ムービー

全然大丈夫ではない人たちのラブコメが展開。愛すべき不器用な登場人物を見ていると「俺も大丈夫」という大らかな気分になれる不思議。安易に泣きにも癒しにも着地せず、愛すべき欠落人間たちを描いた、おもしろせつないラブストーリー。
2020.08.14
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恋をした相手が腐女子だったら……? 萌えながら楽しむラブコメの新しいカタチ『妄想少女オタク系』

恋をした娘が腐女子だったら……恋の成就がゴールとは限らない。「好き」と「嫌い」の二分法ではない、単純には収まらぬ人間関係を探っていくところが今日的。同名コミックの映画化。
2020.08.14
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俳優語り【丹波哲郎】映画・ドラマのキーマンを背負う、銭のとれる確立された芸と洒落っ気

1970年代の丹波哲郎は、充実しきっている。無論それまでもキーマンとして、数々の作品を彩っていたが、如実に主演作、ドラマの中心を担う映画が多いのだ。たとえば、深作欣二監督の『軍旗はためく下に』…。
2020.08.14
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松田優作の映画デビュー作はショッキング!『狼の紋章』レビュー

主役志垣太郎のチープな狼男の被り物は時代考慮でご愛嬌。見どころはやはり鬼気迫る松田優作のカッコよさ。『ブラック・レイン』の敵役が重なる掘り出し映画!
2020.08.13
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「好き」という感情がいかに野放図で暴力的かを飄々と綴る、モト冬樹生誕60周年記念映画!『こっぴどい猫』

モト冬樹主演!総勢15人の男女の込み入った恋愛模様を見せ、「好き」という感情がいかに野放図で暴力的かを飄々と綴る。ダンスシーンのない『ロシュフォールの恋人たち』だと例えれば、ミシェル・ルグランの音楽の代わりが、バッハの遁走曲!
2020.08.13
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不敵な笑みを浮かべ、奇行を繰り返す女優・小池栄子、天晴!『接吻』

究極の純愛か?はたまた狂気の妄想か?閑静な住宅街で起こった一家惨殺事件。常軌を逸した行動を繰り返す理解不能の小池栄子から目が離せなくなる。監督は万田邦敏、出演はほかに、豊川悦司、仲村トオル。
2020.08.13
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監督語り【相米慎二】とは? 今、それでも相米慎二を観るべき理由…面白くて哀しくて圧倒的だから!

面白くて哀しくて圧倒的、一生モンの付き合いになる相米映画。たとえば『台風クラブ』でダメ〜な教師を演じた三浦友和。『松ヶ根乱射事件』の山下敦弘監督、『転々』の三木聡監督は自作に応用、三浦友和は、キネマ旬報ベスト・テンやブルーリボン賞で助演男優賞に輝いた…
2020.08.09
インタビュー

蔵出しインタビュー・監督【深作欣二】バイオレンス映画の巨匠、『バトルロワイヤル』のルーツ初期作を語る

「時代ごとに否応なく、人間を縛ろうとする制約が現れる。相手はとらえどころなく変わっていくけれど、ソイツと闘うときの弾け具合に、アクション映画の面白さってあると思うんだよね」『風来坊探偵 赤い谷の惨劇』『白昼の無頼漢』『狼と豚と人間』…
2020.08.01
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元祖セクシーコメディ、奇天烈ハレンチな映画とドラマ「ハレンチ学園」とは?

不条理ナンセンスの極致だったコント55号が大ブレークした1968年、かたや、子供たちにスカートめくりを流行らせ、PTAや教育委員会を激怒させて社会現象となったギャグマンガの連載が「週刊少年ジャンプ」で始まった。永井豪の「ハレンチ学園」である…
2020.08.01
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解説『仁義なき戦い』シリーズとは?男のハーレクインロマンス!

下克上の群像劇で、しかも実はずっこけ人間喜劇!?菅原文太、梅宮辰夫、松方弘樹、千葉真一、川谷拓三、金子信雄、小林旭…ビッグネームな俳優たちをダイナミックに撮りあげたのはバイオレンス映画の巨匠深作欣二。その面白さの秘密を解説。
2020.08.01
テーマ・映画人で観る

俳優語り【森繁久彌】誰にでもマネできないリズムとアドリブ。ギラつきのない、灰汁を抜いた芝居へ

とてもいかがわしい魅力に満ち、ギラつきのない、灰汁を抜いた芝居へ。1970年代になると『夫婦善哉』などで体現したダメ男を好んで演じるようになる。まるでライフワーク『屋根の上のヴァイオリン弾き』の役柄と差別化をはかるがごとく…
2020.08.01
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トップフードスタイリストの仕事の技を鑑賞するなら…例えばパン香る大泉洋主演『しあわせのパン』

大泉洋主演、北海道の美しい湖のほとりにあるパンカフェから届いたおいしい物語。画面から漂うパンの香りはフードスタイリストの手腕。難しい題材を華麗に仕上げる第一人者の仕事が堪能できる『しあわせのパン』に、四季の料理と人生の四季を味わう。
2020.07.31
タイトルで観るアニメ

聴覚障がいを持つ少女と、彼女をいじめた少年。心に深いキズを負った2人の生き直しアニメドラマ『聲の形』

聴覚障がいを持つ少女と、彼女をいじめた少年。2人の生き直しのドラマ。規格外の冒頭、主人公の主観ショットを多用しながらエモい構図、ポップなカット割。ヘヴィな物語を糖衣錠のようにくるんだ躍動の映画。山田尚子監督作。
2020.07.31
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1950年代のモノクロ映画シリーズが、未だにファンを生み出し続ける驚愕!『次郎長三国志』シリーズの魅力徹底解説!

音楽的躍動感あふれるエンタメ時代劇に作り変えたマキノ雅弘監督の演出がすごい。1950年代のモノクロ映画シリーズ、再評価のきっかけは2011年のDVD-BOX化。ジャケットイラストを「ONE PIECE」の尾田栄一郎が担当したことも話題に。
2020.07.30
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俳優語り【金子信雄】悪役のメソッドを浸透させた、究極のラスボス

『仁義なき戦い』シリーズの自己保身に長けた狡猾な組長。少し口元を曲げ、苦虫をつぶしたような顔で「わしゃあのぉー」とやや甲高い声でやれば、誰でも金子信雄、いや、悪役になれるそのメソッドの浸透力は一時、ヒーロー並みだった…
2020.07.30
インタビュー

蔵出しインタビュー/性格俳優【川地民夫】〜日本映画はこの人のおかげで面白くなった!

変幻自在、さまざまなキャラクターに成りきってしまう、まさに性格俳優。大学在学中に逗子で石原裕次郎と家が隣だった縁から石原氏にスカウトされ映画界入り。日本映画はこの人のおかげでどれだけ面白くなったことだろう。
タイトルで観る邦画

是枝裕和監督×韓国映画女優ペ・ドゥナ×ラブドール×心の映画『空気人形』

『万引き家族』でカンヌ国際映画祭最高賞パルム・ドール受賞の是枝監督作に青春ラブファンタジー映画があります。もちろんそこは是枝作品、あとを引きます。ペ・ドゥナも魅力発揮の見どころたっぷりおすすめ映画レビュー。
2020.07.26
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俳優語り/ニヒルを体現した俳優【成田三樹夫】

例えば『座頭市地獄旅』。友情を深めた市(勝新太郎)とラスト、暗譜で将棋を指し、詰めの一手で勝負! クールでスマートな浪人・十文字は見事な仇役だった…松田優作主演のTVシリーズ『探偵物語』での服部刑事役。「工藤ちゃ〜ん」のセリフ回し!
2020.07.26
タイトルで観る邦画

巨匠・市川崑監督のあの!生涯唯一の非実写映画『新選組』を読む!

原作・黒鉄ヒロシの絵柄をそのまま生かした「三次元的立体漫画映画」、すなわち「ヒューマン・グラフィック 崑メーション」。実写でもCGでも、またアニメでさえもなく、コミックの原画を切り抜いて立体的にしたものを手作業で動かし撮影していく超アナログな手法。
2020.07.22
インタビュー

蔵出しインタビュー【市川崑】85歳でさらりと“初めての手法”に挑戦。持続する若さの秘訣を監督作『新選組』のコメントから読み解く!

蔵出しインタビュー。85歳の監督作『新選組』でさらりと“初めての手法”に挑戦。持続するバイタリティにあやかりたい!〜「初めての試みだからねえ。専門家に人形を操演してもらうといっても、こういうものを動かすプロなんかいない(笑)」
インタビュー

蔵出しインタビュー/映画監督【蔵原惟繕】が語る【石原裕次郎】で、不世出の大スターが残した軌跡をたどる

石原裕次郎が残した軌跡をたどる〜数多の主演映画を眺めた時、蔵原惟繕監督による一連の作品は異質に輝く。「葉山ヨットハーバーで撮影していたんだけど、裕ちゃんは葉山の自宅から現場までヨットで来るわけですよ。そんな役者、以前も以後にもいなかった」
2020.07.22
インタビュー

「ありゃま、こら、どーしたことだ」「なんてぇことを言ったりしてからに」…神業フレーズの数々、声の魔術師!インタビューでたどる【声優・広川太一郎】の仕事!

「ありゃま、こら、どーしたことだ」「なんてぇことを言ったりしてからに」…番組表の声の出演欄に、その名が載っていると1〜2%は確実に視聴率が上がった声優。ダンディで軽妙なアクターならおまかせ。吹き替えの世界にフリーキーな面白さを確立した革命児!
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監督語り/巨匠の理由【増村保造】〜情熱の増村映画の魅力と、エロキュートなヒロイン【若尾文子】

キュートで妖艶、情熱的で時に引くほど怖い若尾文子のヒロイン映画、市川雷蔵や勝新太郎との傑作…。映画監督・増村保造の作品の魅力と面白さを解説!…構図の中心に登場人物の顔をおさめた安定したミディアム・ショット、マシンガントークの応酬、スピーディーな編集…
2020.07.19
タイトルで観るアニメ

『この世界の片隅に』の片渕須直監督の劇場アニメ、『マイマイ新子と千年の魔法』がアバンギャルド!

『この世界の片隅に』の片渕須直監督の劇場アニメがアバンギャルド!世の中、どうにもならないことが時にはある。酸いも甘いも噛みしめた元子供にこそ効果テキメンな、清濁合わせた人生讃歌の魔法を観るものにかけてみせる。
2020.07.19
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「バケモノにはバケモノをぶつけんだよ!」クロスオーバーでもギャグじゃない!サービス満載エンタメホラー『貞子VS伽倻子』

「バケモノにはバケモノをぶつけんだよ!」で、海外にも名が通っている『リング』シリーズの山村貞子、『呪怨』シリーズの佐伯伽椰子がクロスオーバー。でもギャグじゃない!“凄腕興行師”白石晃士監督によるサービス満載のエンタメホラー。
2020.07.17
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山田洋次監督作『小さいおうち』の昭和セレブ奥様(松たか子)な不倫の世界と女中(黒木華)の謎

哀切にしてミステリアスな恋の物語。舞台は昭和初期の東京郊外。吉岡秀隆が扮する板倉正次は、玩具会社のデザイン部の新入社員で、お正月に上司の平井一家のもとに、客人のひとりとして登場する…出演は松たか子、黒木華、倍賞千恵子、妻夫木聡、木村佳乃ほか
2020.07.15
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大学の卒業制作で撮った映画が劇場公開、ソフト化も!快進撃な思春期ドラマ『みちていく』とは

これは極めて珍しいことなんである。大学の卒業制作(2013年度)ながら、都内のミニシアターを皮切りに大阪や名古屋などでも上映され、ソフト化もされた。撮影時21歳、竹内里紗の劇場初監督作だ。立教大学「現代心理学部映像身体学科」から生まれた映画なのだが…
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俳優語り【小林旭】『水曜どうでしょう』でも歌われた「自動車ショー歌」のマイトガイ。どんな大スター?が分かる!

小林旭は常に大スターでありつづけた。十年一周期ともいえるスパンで、次々と栄光(&挫折)の歴史を刻みこんできた。日活アクションでの黄金期。美空ひばりとの結婚。「昔の名前で出ています」「熱き心に」の大ヒット。『水曜どうでしょう』で「自動車ショー歌」復刻…
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巨匠の傑作【じゃない方映画】3タイトル爆選!! 鈴木清順『悲愁物語』、市川崑『竹取物語』、深作欣二&井上梅次『黒蜥蜴』…は逆に面白い!

鈴木清順『悲哀物語』、市川崑『竹取物語』、深作欣二&井上梅次『黒蜥蜴』。…『ゴジラ』シリーズのみならず東宝特撮映画の推進者、大プロデューサー・田中友幸の長年の夢を託され、実現した市川崑監督。だが、当時その批評的な成果は、かなり厳しかった…
2020.07.12
インタビュー

蔵出しインタビュー【加藤武】デビューから金田一シリーズ出演までのこと、日活映画のこと…名キャラクター誕生の裏話!

『金田一』シリーズ「よし、わかった!」の警部役、加藤武が語る、デビューから金田一シリーズまでのこと。日活映画出演作『月曜日のユカ』『愛のお荷物』『競輪上人行状記』『喜劇・いじわる大障害』『豚と軍艦』や『犬神家の一族』出演秘話。
2020.07.07
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