邦画

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【中村錦之助/萬屋錦之介】って?戦後時代劇の東映スーパースター! 主演作・経歴…一気解説

声良し、所作良し、立ち回りも良し。天才役者にして戦後時代劇のスーパースター。その64年間の歩み、多彩な役柄を通じて映画の歴史を変革し続けた挑戦の軌跡をザックリと振り返ってみたい。そもそも彼は、古典の芸事をしっかり身に付けた役者であった…
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監督語り【深作欣二】とは。死の直前まで取り続けたバトルムービーの数々と、作風の軌跡を解説!

アクション映画のみならず、あらゆるジャンルに挑み、死の直前まで撮り続けた映画監督。タランティーノ監督ほか、海外にも影響を与えたアナーキーな作風は唯一無二。『仁義なき戦い』『魔界転生』『蒲田行進曲』『火宅の人』『バトル・ロワイアル』…
2020.07.05
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追悼・数々の名演を遺した役者【加藤武】善人悪人変人どんな役柄でも観客の目を奪う名バイプレーヤー

善人悪人変人どんな役柄でも観客の目を奪い、数々の名演を遺した名バイプレーヤー加藤武の役者人生を振り返る。…快活にして豪快。グルーヴィーでゴキゲンな加藤さんの“語り芸”をナマで堪能させてもらった。あの江戸前の歯切れのよい口跡!…
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大人計画の井口昇監督作『卍』エロスに笑いを巻き込んで、谷崎潤一郎の小説を堂々映像化!

レビュー。数あるバージョンの中では、若尾文子&岸田今日子の組合せ、増村保造の監督作がとてつもなく(狂っていて)最高なのだが、井口昇は堂々それに挑戦、リスペクトしつつ、なおかつ“自分汁”を画面に付着させたのは大した技!
インタビュー

蔵出しインタビュー・監督【鈴木清順】映画界の仙人!が語る、浪漫三部作と原田芳雄、松田優作と、清順美学

『ツィゴイネルワイゼン』『陽炎座』『夢二』、原田芳雄、松田優作…。「だいたい監督なんてね、ハッキリものを言っちゃあ損なんだよ……全部「のようなもの」ですよ。まあ、だから毎回、映画のようなものを撮っているわけですね」
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市川雷蔵とは?眠狂四郎の映画って?狂四郎のネジれたキャラが顕著に表れている逸品『眠狂四郎 無頼剣』で解説!

市川雷蔵とは?眠狂四郎の映画って?を『眠狂四郎 無頼剣』で解説!「まともな人間ではない」と、まともではない人間が述べる自己言及のパラドックス。己も含め、絶対的に正しい者などいないという相対主義が刻まれた傑作。三隅研次監督作。
2020.06.26
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俳優語り!急進的かつ根源的。人生をラジカルに駆け抜けた漢【菅原文太】

無数の煩悩に満ちた人間ドラマを演じてきた役者・菅原文太。新東宝、松竹を経て、1967年に東映へ。既にデビューして9年が過ぎていた。あまたの脇役、助演を経験した。それは新天地、東映でも変わらなかった。時は、着流しスタイルの東映任侠映画の全盛期…
2020.06.26
選抜タイトル

厳選!《石原裕次郎映画》14作!知っておきたい「代表作」から「ツウもの」まで

『幕末太陽傳』『黄金の野郎ども』『人斬り』『昭和のいのち』『太陽への脱出』『嵐を呼ぶ男』『太平洋ひとりぼっち』『勝利者』『憎いあンちくしょう』『陽のあたる坂道』『俺は待ってるぜ』『夜霧のブルース』…石原裕次郎とは、おすすめ映画、傑作をご紹介
2020.06.25
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俳優語り【高峰秀子】美と醜、聖と俗、善と悪…人間世界の裏表を表現した、忘れ難き女優の代表作を辿る

手っ取り早く代表作を探れば、山本嘉次郎、成瀬巳喜男、木下惠介という、彼女の出演歴の多い3巨匠の作品になるのだろう。だが忘れ難き高峰秀子はもっと無数にいる。それらも含め、ざっと概観してみるとしよう。まずは子役時代…
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俳優語り【小林桂樹】役柄を選ばない名優、山下清から東条英機まで。おすすめはシリアスモード!

その作品歴を眺めれば、『社長』シリーズを筆頭とする東宝サラリーマン喜劇での軽みばかりだけでなく、シリアス&ハードな名演も無数に残している。まずはやはり映画では『黒い画集 あるサラリーマンの証言』…
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『0.5ミリ』おしかけヘルパー…こんなユニークなキャラ、今までの日本映画では描かれてこなかった!

館理人 安藤サクラの主演映画のご紹介! Photo by Dan Gold on Unsplash 安藤サクラ扮するおしかけヘルパーに誰もが「首ったけ」 【概要】 安藤サクラは(『百円の恋』と合わせて)各...
2020.06.20
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俳優語り【安藤サクラ】咲き乱れた年の『0.5ミリ』と『百円の恋』で見えるパフォーマーとしての凄み

オーディションで勝ち取った役に、激しい体重の増減と肉体改造で挑むなど、安藤サクラが咲き乱れた2014年の主演映画2本から見えてくる、役者の血統と覚悟の凄み。2018年の出演作『万引き家族』で国内外の女優賞を集めたのも納得の要チェック映画レビュー
2020.06.19
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市民ワークショップ参加者で女優初挑戦の社会人女性が国際映画祭で評価された『ハッピーアワー』

市民ワークショップ参加者が女優初挑戦した映画で、社会人の彼女たちがロカルノ国際映画祭で最優秀女優賞を受賞の快挙。濱口竜介監督作、ドキュメンタリーのようで、全くそうではない女性たちのドラマ。
2020.06.17
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レビューで解説・勝新太郎自ら監督した『座頭市』はシリーズの宝!

樋口可南子、緒形拳、三木のり平、蟹江敬三、江幡高志、川谷拓三、内田裕也、陣内孝則、安岡カ也、ジョー中山、鴈龍…。遊ぶことを追求した映画に勝新が見える!
2020.06.14
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宮迫博之主演。イタくも愛すべきダメ人間が集う、看板も内装もすべてがダサい喫茶店『純喫茶磯辺』

周囲にいたらイタすぎるのに、愛すべきダメジンに見えてしまう不思議。まさかの麻生久美子、いやバイト女の「私、ヤリマンなんで」という衝撃的な一語を見逃すなかれ。監督吉田恵輔。
2020.06.11
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1970年代のオカルト映画ブームが生んだ異形の怪作カルトホラー。大和田伸也の鬼気迫る形相!『犬神の悪霊』

迫害され惨殺されてしまう一家の怨念。封印された怪作。大和田伸也の鬼気迫る形相は本作を封印しようとしていたものに異議申し立てのようで、感動的ですらある。伊藤俊哉監督作。
2020.06.11
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全キャラが特急名!鉄道愛を詰め込んだ森田芳光監督の遺作『僕達急行 A列車で行こう』

全キャラが特急名、登場する電車は合計80モデル!主人公は、のぞみ地所の社員(松山ケンイチ)と、コダマ鉄工所を継いた若きニ代目(瑛太)。互いに鉄道好きで意気投合し、それぞれ自分の人生観を全うしていこうとする。鉄道マニア・森田芳光にとって、電車、鉄道とは…?
2020.06.05
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時代劇スター俳優・市川雷蔵の凄さ。現代劇映画のおすすめ!金閣寺全焼事件を描いた『炎上』

時代劇スター俳優・市川雷蔵が、流麗な口跡、声の良さを封じて新境地を開拓した現代劇映画。1950年、金閣寺に火をつけた男に扮した、雷蔵映画おすすめの一本!市川崑監督作、出演は長門裕之、 船越英二、ほか。
2020.06.05
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闇金大河ドラマ!人気シリーズ・ウシジマくんの映画完結版。実写化を突っ走った山田孝之の男の顔必見!『闇金ウシジマくん・ザ・ファイナル』

裏社会を活写した真鍋昌平のコミックを実写映像化したシリーズの最終作。“スーパー鉄面皮”の心の奥底が見えてくるウシジマ少年時代のエピソードも!シリーズを立ち上げ、毎回危険球スレスレのボールを投げ込み続けてきた監督山口雅俊の、肝の据わった演出もアッパレ。
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松方弘樹の覚醒映画シリーズ!徹頭徹尾“馬鹿な男”の物語『脱獄広島殺人囚』

松方弘樹は二世スターで華々しくデビューするも実は遅咲きのアクター。くすぶっていた東映実録路線のなかでいよいよ主役を張り、大ヒットした「松方弘樹東映脱獄脱獄3部作」の1本。中島貞夫監督作、出演梅宮辰夫、大谷直子、渡瀬恒彦ほか。
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新世代の詩人・最果タヒの同名詩集を“触媒”に映画化!東京のぼっちを描く『夜空はいつでも最高密度の青色だ』

新世代の詩人・最果タヒの同名詩集を“触媒”に映画化!東京の「ひとりぼっち」の男女がいかにして、「2人ぼっち」になるかを描く。石井裕也監督作、出演は石橋静河、池松壮亮、松田龍平、市川実日子、ほか。
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古谷実の問題作を映画化!平然と殺し、平然と女を襲う。森田剛の底なしの狂気に震える『ヒメアノ〜ル』

平然と殺し、平然と女を襲う。捕食者の底なしの狂気と、実は被食者でもある哀しみが複雑怪奇なメロディーを奏でる、感情のシャトルループ体験を味わわせる怪作。濱田岳、ムロツヨシ、佐津川愛美も巧いがR15+指定表現を受けて立った森田剛がスゴい!
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結核療養所が舞台の文芸青春は、なんだかんだ仲里依紗と川上未映子が見たい『パンドラの匣』

結核療養所が舞台の太宰治の小説を映画化。作品の本来のテーマ「新しい男」に生まれ変わろうと背伸びする主人公(染谷将太)の自意識の空回りなんて、正直どうでもよくなる。さあ見どころ仲里依紗vs.川上未映子! 冨永昌敬監督作。
2020.04.13
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全編、耳が否応なく反応してしまう。囁きを聴く映画『ノルウェイの森』

CAN、ドアーズ、ジョニー・グリーンウッド、霧島れいかの歌に、水原希子の声のトーン。原作を初めて手にしたときの“読後感”が甦る、音楽でいえばとても優れた“カヴァー・アルバム”。村上春樹の原作を監督トラン・アン・ユンが映画化。
2020.04.12
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麻生久美子、上地雄輔、向井理、香里奈…の群像。技ありでラブコメなエンターテインメント映画『ガール』

出演は麻生久美子、上地雄輔、向井理、香里奈…。往年の中平康みたいなワザ師ぶりを発揮の深川栄洋監督作。シークエンスを重ねてモンタージュし、ドラマチックに盛り上げ、同時に世界の広がりをも感じさせるカットバック、並行描写が展開してゆく。
2020.03.20
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デタラメにおもしろい杉作J太郎監督作任侠アクション『怪奇!! 幽霊スナック殴り込み!』

闇の中から“男のエンタメ”は生まれる!ユル感満載、杉作J太郎監督の任侠アクションーー風で揺れる男のネクタイ。もうひとり、スナイパーはスコープ付きライフルを構えている。狙いはスナックのママ(タナダユキ)か、刑務所帰りのその夫(みうらじゅん)か。
2020.03.20
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バイプレーヤー安田顕の初主演映画『俳優 亀岡拓次』は居酒屋の寒天である!?

無名バイプレーヤーの名をタイトルに持ってきて主役にしてしまった、人物深堀りムービー。亀岡を演じるのは、こちらは無名ではない!演劇ユニットTEAM NACSのメンバーでもあり、CM多数の人気名バイプレーヤー“ヤスケン”こと安田顕。
2020.03.19
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『恋人たち』で描かれる時代の生きづらさのなかにある美しいものの存在

ひと組の夫婦を描くと同時に、バブル崩壊以降の日本人のメンタリティの変化にも肉薄した『ぐるりのこと。』。そこから7年ぶりの長編映画『恋人たち』は今の生きづらさを捉えてみせる。出演:篠原篤、成嶋瞳子、池田良、リリー・フランキー、木野花、光石研ほか
2020.03.15
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大泉洋&松田龍平『探偵はBARにいる』シリーズ の概要がパッとわかる、第1作目レビュー

パブリックイメージを上手くアレンジし、大泉洋は硬派な魅力を発揮。むしろ松田龍平がバラエティ風味を醸し出すという"味付け"で勝負してくる映画。監督は人気TVドラマ『相棒』シリーズも手がける橋本一。スクリーンでもバディ物の腕をふるってみせる。
2020.03.15
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高田渡の音楽世界に迫るドキュメンタリー映画『タカダワタル的』の語り口は五代目古今亭志ん生?

『ラブドール』の監督タナダユキが、フォークシンガー高田渡に150日間密着し、高田のホームタウン吉祥寺を共に歩き自宅まで押しかけ、しかしライブを中心に構成した傑作ドキュメンタリー。出演は柄本明ほか。「生活の柄」「鎮痛剤」「ブラザー軒」他名曲収録。
2020.03.15
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小料理店再建のため結婚詐欺にいそしむ夫婦を描く『夢売るふたり』の行先とは

小料理店再建のため結婚詐欺にいそしむ夫婦に松たか子、阿部サダヲ。宮迫博之主演作『蛇イチゴ』からオダギリジョー&香川照之主演作『ゆれる』、笑福亭鶴瓶主演作『ディア・ドクター』、本木雅弘&竹原ピストルの『永い言い訳』と傑作が並ぶ西川美和監督作。
2020.03.10
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高良健吾がいい!人と人とのつながりから生まれるささやかな幸せを描く、再生と希望の物語『きみはいい子』

小学校の新米教師を演じている高良健吾の歩き方、“体幹の変化”に着目してもらいたいーー。新米先生の成長ストーリーほか、人と人とのつながりから生まれるささやかな幸せを描く或る町の群像劇。中脇初枝の原作短編小説集を呉美保監督が映画化。
2020.03.10
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