解説『仁義なき戦い』シリーズとは男のハーレクインロマンス!

Photo by Rodion Kutsaev on Unsplash
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話題の中でよく引っ張り出される、過去の有名な映画ってあります。『仁義なき戦い』シリーズもそのひとつ。

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いろんな俳優がキレッキレで次々登場してくる群像劇。今観ても面白いんですよねえ。

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でもなにせ40年以上も前の映画。だから概要がわかるレビューでご紹介。

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ヤクザの抗争を描く群像劇で、下克上もので、ずっこけ人間喜劇!

 暴力と抗争。裏切りと報復。『仁義なき戦い』シリーズといえば、即座にそんなイメージが浮かびあがってくるだろう。

 まあ、たしかにそれはそうなのだ。1973年に公開されるや大ヒットを記録。

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舞台は終戦直後の呉。呉繋がりでいえば、大ヒット劇場アニメ『この世界の片隅に』の舞台も呉でした。

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戦時中から終戦までを綴った『この世界の片隅に』の後に、『仁義なき戦い』の世界があったわけですね。

 1974年にかけて連打されたシリーズ5作は、戦後の広島やくざ抗争をリアルに描いたものだった。

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二作目は『仁義なき戦い 広島死闘篇』(1973年)。

 主人公は菅原文太演じる広能昌三。モデルは、原作のネタとなる獄中手記を綴った元組長の美能幸三だ。

 監督は深作欣二。得意のドキュメンタリータッチの手持ちカメラで路上を走りまわり、人が死ぬや、ストップモーションで「広能組組員○○射殺」なんてテロップをぶちこむカッコよさ!

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松坂慶子、風間杜夫主演の『蒲田行進曲』や、藤原竜也主演のバイオレンス・アクション『バトル・ロワイヤル』も深作欣二監督作です。

 

いた。

 パンキッシュな輝きを発して、「男のハーレクイン・ロマンス」とも呼ばれる当シリーズだが、しかし、狂暴な“殺しあい”のイメージのみで語るのは木を見て森を見ないのと同じだ。

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三作目は『仁義なき戦い 代理戦争』(1973年)。

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四作目は『仁義なき戦い 頂上決戦』(1974年)。

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五作目は『仁義なき戦い 完結編』(1974年)。 

 登場人物たちは欲と保身のためにはナリフリかまわぬ行動に出る。そして意外にも、手より口のほうがよく回る。

 たとえば「週刊文春」の“20世紀の日本映画ベスト100”で、当シリーズを選んだ作家の小林信彦氏はこう書いている。

「笠原和夫(注・脚本担当)が描く〈ずっこけ人間喜劇〉。特に3部の『代理戦争』はドンパチがないのに、むちゃくちゃ面白い」。

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シリーズ5作品完結後、番外編として『新仁義なき戦い』が1974年から1976年にかけ、3本作られました。引き続き深作欣二監督作です。

 阪本順治監督(『新・仁義なき戦い。』)も、「やくざの世界をのぞく楽しさというより、人間のナマっぽい部分、ずるかしこさもカッコ悪さもすべてが露呈されてしまう部分が魅力的」と語っている。

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『新・仁義なき戦い。』(2000年)は、豊川悦司、布袋寅泰が主演です。

 つまり原爆投下直後の、下克上状態となった広島を舞台にした“集団群像劇”こそが映画のキモなのだ。

 設定が変わってもそれは、1974〜1976年に作られた姉妹編『新仁義なき戦い』シリーズ3本、工藤栄一監督による、1979年の番外編『その後の仁義なき戦い』にも引き継がれていよう。

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『その後の仁義なき戦い』の出演は、根津甚八、宇崎竜童、松崎しげるほか。

 小ずるい組長を巧みに演じた金子信雄を筆頭に、梅宮辰夫、松方弘樹、小林旭、千葉真一、川谷拓三……などなど、主人公は菅原文太なのに彼らは登場するたびに強烈なインパクトを残していった。

 脇役まで含めて全員が“主役”の群像劇。いわば人の生き死にがメインの、やくざ版の『ER緊急救命室』と言いたい! 当シリーズはバイオレンスだけでなく、人間ドラマの面白さを持っている。

管理人
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何でここで唐突に『ER緊急救命室』?

当時、日本でも放映されて人気だったのでした。

シーズン15まで作られたヒットドラマシリーズで、初期にはジョージ・クルーニーもレギュラー出演!

轟

月刊スカイパーフェクTV!2000年11月号掲載記事を改訂!

管理人
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それにしても、群像劇で喜劇で抗争アクションで、ハーレクインロマンスだのER救急救命室だの・・。観た人が自由にアツく楽しく語りたくなるほどの熱量がこのシリーズにはあるんでしょうね。

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『仁義なき戦い』シリーズは、AmazonプライムビデオやU-NEXTなどの動画配信サービスで取り扱いがあります(2020年2月現在)