ドラマ

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監督・山田洋次『東京家族』上京してきた両親と子供たちの家族との数日間の無常感!

映画監督50周年記念作品に山田洋次が選んだ題材は、松竹の大先輩、日本映画の巨匠・小津安二郎が1953年に発表した傑作『東京物語』。これをモチーフにアレンジを施し、「今を生きる家族」の物語へと再構築してみせた。
2021.08.11
タイトルで観る邦画

『もず』で女優・淡島千景が魅せる感情の綱渡りを鑑賞する

映画が始まると、(松山崇による)何ともデコラティブな内装の小料理屋のセットが目に飛び込んでくる。住み込み女中・岡田すが子役の淡島千景はやがて、暖簾をくぐって晴れやかな顔で、右手から登場する…
2020.12.06
インタビュー

復刻インタビュー【国広富之】伝説のドラマ「赤いシリーズ」を振り返る!&シリーズ全10作紹介

主演・国広富之さんが伝説のドラマ「赤いシリーズ」の『赤い激突』『赤い絆』を振り返り語った2000年のインタビュー記事を復刻&シリーズ全10作紹介!世界的映画監督・増村保造も演出したドラマの魅力とは。
タイトルで観る邦画

私の選ぶ吉永小百合映画はこの1本。「あなたのシワを撮りたい」のラブコールに応え挑んだ『女ざかり』

三國連太郎、山崎努、津川雅彦、水の江瀧子、宍戸錠、白木万理、月丘夢路といった古巣ゆかりの面々に囲まれて、日活映画の現代的再生を生きてみせた吉永小百合の大林信彦監督作レビュー。
2020.09.04
タイトルで観る洋画

英国の巨匠ケン・ローチ監督のパンクな逸品。不寛容な現実に立ち向かうワーキングクラスヒーロー『わたしは、ダニエル・ブレイク』

理不尽な社会に心に中指を立て、不寛容な現実に、逆に闘志を燃やし立ち向かうワーキングクラスヒーロー、還暦を迎える大工職人の闘志に泣き笑い。英国の社会派の巨匠ケン・ローチ監督のパンクな逸品。出演デイヴ・ジョーンズ、ヘイリー・スクワイアーズほか。
2020.08.31
タイトルで観る洋画

『危険なメソッド』人に巣食う怪物!クローネンバーグ監督のアンバランス劇場

監督デヴィッド・クローネンバーグはもともと、精神分析や心理学になじむテーマを好んで描く作家であったが、ついに精神分析の創始者ジークムント・フロイトと、分析心理学の開祖となるカール・グスタフ・ユングの実話ドラマへと行き着いた。
タイトルで観る邦画

オザショー映画!『競輪上人行状記』とことん堕ちても這い上がる破滅僧の顛末

小沢昭一の代表作であり、多くの迷い人にもチカラを授けてくれる説法映画。扮するは中学校の教師から実家の貧乏寺を継いだ葬式坊主。胸のなかにあった理想はどんどんネジれ、ふと手を出した競輪でビギナーズラック。待ち受けるは壮絶な泥沼人生…
2020.08.28
タイトルで観る邦画

表情豊かな「時代劇版女ウシジマくん!」が活躍する加藤泰監督の大傑作映画!多幸感に包まれる『骨までしゃぶる』

表懸命に働けば働くほど借金が増えていくブラック会社の権化のような遊郭システムに飲まれた女性がやってのける、金と契約と交渉の裏社会からの見事な脱出劇! 監督:加藤泰、出演:桜町弘子、久保菜穂子、夏八木勲、ほか
2020.08.24
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フジテレビ「月9」をレビュー!連ドラ黄金期からこれまでの流れ

…1996〜97年にかけて、月9ドラマのキャストやスタッフに取材する機会を連続して得た。まずは木村拓哉主演「ロングバケーション」の製作発表に出席、ヒロインの山口智子を囲む記者たちの輪のなかに交ざった…
2020.08.15
タイトルで観る邦画

“あっという間”の4時間。まさかパンチラ話にここまで深く感動させられるとは……『愛のむきだし』

パンチラ話にここまで深く感動させられるとは。これは変態と誤解された男のコと「男はみな変態」と誤解している女のコの物語。園子温監督映画。後半、超絶アクロバティックな力技で、カルト教団に入信してしまったヨーコの救出劇を描き、サプライズな展開を用意。
2020.08.15
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iphone5sで劇場映画を撮影、でもハイクオリティ!喧騒、猥雑、でも温々しい人間賛歌『タンジェリン』

全編速射砲のごとき言葉の洪水、スラングたっぷりのキワどい会話、喧騒に満ち、猥雑だが、温々しい人間賛歌。アウトサイダーやマイノリティをテーマにしてきたディーズ界の気鋭ショーン・ベイカー監督作
2020.08.15
タイトルで観る邦画

『全然大丈夫』の大らか気分になれる御利益脱力ムービー

全然大丈夫ではない人たちのラブコメが展開。愛すべき不器用な登場人物を見ていると「俺も大丈夫」という大らかな気分になれる不思議。安易に泣きにも癒しにも着地せず、愛すべき欠落人間たちを描いた、おもしろせつないラブストーリー。
2020.08.14
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「好き」という感情がいかに野放図で暴力的かを飄々と綴る、モト冬樹生誕60周年記念映画!『こっぴどい猫』

モト冬樹主演!総勢15人の男女の込み入った恋愛模様を見せ、「好き」という感情がいかに野放図で暴力的かを飄々と綴る。ダンスシーンのない『ロシュフォールの恋人たち』だと例えれば、ミシェル・ルグランの音楽の代わりが、バッハの遁走曲!
2020.08.13
タイトルで観る邦画

不敵な笑みを浮かべ、奇行を繰り返す女優・小池栄子、天晴!『接吻』

究極の純愛か?はたまた狂気の妄想か?閑静な住宅街で起こった一家惨殺事件。常軌を逸した行動を繰り返す理解不能の小池栄子から目が離せなくなる。監督は万田邦敏、出演はほかに、豊川悦司、仲村トオル。
2020.08.13
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男女平等のために立ち上がった無名女性たち。『未来を花束にして』はポエジーな邦題からは想像のつかない“ハード”な映画

ポエジーな邦題からは想像のつかない“ハード”さ。ノンポリ主婦が、エメリン・パンクハースト(メリル・ストリープ演じる実在の人物)の呼びかける女性参政権運動に目覚め、自分の生活を犠牲にしてまで過激な運動に身を投じる。主演キャリー・マリガン
2020.08.07
タイトルで観る洋画

あのトッド・ソロンズが動物モノで感動作を? フタを開けてみると…って、トッド・ソロンズって誰!『トッド・ソロンズの子犬物語』

イタいのにオモロい悲喜劇を描き続けるアメリカのインディーズ映画界の鬼才=トッド・ソロンズ監督が、動物モノで感動作を? いやフタを開けてみると…って、トッド・ソロンズって誰!を解説。出演ジュリー・デルピー、ダニー・デビートほか。
2020.08.06
テーマ・映画人で観る

元祖セクシーコメディ、奇天烈ハレンチな映画とドラマ「ハレンチ学園」とは?

不条理ナンセンスの極致だったコント55号が大ブレークした1968年、かたや、子供たちにスカートめくりを流行らせ、PTAや教育委員会を激怒させて社会現象となったギャグマンガの連載が「週刊少年ジャンプ」で始まった。永井豪の「ハレンチ学園」である…
2020.08.01
テーマ・映画人で観る

トップフードスタイリストの仕事の技を鑑賞するなら…例えばパン香る大泉洋主演『しあわせのパン』

大泉洋主演、北海道の美しい湖のほとりにあるパンカフェから届いたおいしい物語。画面から漂うパンの香りはフードスタイリストの手腕。難しい題材を華麗に仕上げる第一人者の仕事が堪能できる『しあわせのパン』に、四季の料理と人生の四季を味わう。
2020.07.31
タイトルで観るアニメ

聴覚障がいを持つ少女と、彼女をいじめた少年。心に深いキズを負った2人の生き直しアニメドラマ『聲の形』

聴覚障がいを持つ少女と、彼女をいじめた少年。2人の生き直しのドラマ。規格外の冒頭、主人公の主観ショットを多用しながらエモい構図、ポップなカット割。ヘヴィな物語を糖衣錠のようにくるんだ躍動の映画。山田尚子監督作。
2020.07.31
タイトルで観る邦画

山田洋次監督作『小さいおうち』の昭和セレブ奥様(松たか子)な不倫の世界と女中(黒木華)の謎

哀切にしてミステリアスな恋の物語。舞台は昭和初期の東京郊外。吉岡秀隆が扮する板倉正次は、玩具会社のデザイン部の新入社員で、お正月に上司の平井一家のもとに、客人のひとりとして登場する…出演は松たか子、黒木華、倍賞千恵子、妻夫木聡、木村佳乃ほか
2020.07.15
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どーゆー? どんなブームがあった? 今もフツーに面白い初めてのチャップリン映画、初級解説!

チャップリンはいまでも十分面白い。作品的にも、また清濁合わせたプライベートの領域においても(ロマン・ポランスキーと双璧だ)。中には『モダン・タイムス』のように、鮮度の落ちた題材もあるが、そのメッセージの芯はふやけてはいない…
タイトルで観る洋画

ハリウッドの映画創世記を支えたアメリカの伝説的お笑いコンビ、ローレル&ハーディを描く!晩年の実話をもとにしたヒューマンドラマ『僕たちのラストステージ』

ハリウッドの映画創世記を支えたアメリカのコメディアン、ローレル&ハーディの、晩年の実話をもとにしたヒューマンドラマ。往年のコメディ映画の素晴らしさを再発見。喜劇とコンビ愛、そして人生を教えてくれる。
2020.06.28
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市民ワークショップ参加者で女優初挑戦の社会人女性が国際映画祭で評価された『ハッピーアワー』

市民ワークショップ参加者が女優初挑戦した映画で、社会人の彼女たちがロカルノ国際映画祭で最優秀女優賞を受賞の快挙。濱口竜介監督作、ドキュメンタリーのようで、全くそうではない女性たちのドラマ。
2020.06.17
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青春時代、傷つきながらも自分自身を愛する術(すべ)を学び、自分のなかのモンスターと格闘して大人になる。『さよなら、ぼくのモンスター』

青春時代、誰もが自分のなかのモンスターと格闘して大人になるー。ゲイだとカミングアウトしているカナダの新鋭監督、ステファン・ダンの半自伝的な長編デビュー映画。コナー・ジェサップ出演。
2020.06.12
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全キャラが特急名!鉄道愛を詰め込んだ森田芳光監督の遺作『僕達急行 A列車で行こう』

全キャラが特急名、登場する電車は合計80モデル!主人公は、のぞみ地所の社員(松山ケンイチ)と、コダマ鉄工所を継いた若きニ代目(瑛太)。互いに鉄道好きで意気投合し、それぞれ自分の人生観を全うしていこうとする。鉄道マニア・森田芳光にとって、電車、鉄道とは…?
2020.06.05
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時代劇スター俳優・市川雷蔵の凄さ。現代劇映画のおすすめ!金閣寺全焼事件を描いた『炎上』

時代劇スター俳優・市川雷蔵が、流麗な口跡、声の良さを封じて新境地を開拓した現代劇映画。1950年、金閣寺に火をつけた男に扮した、雷蔵映画おすすめの一本!市川崑監督作、出演は長門裕之、 船越英二、ほか。
2020.06.05
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闇金大河ドラマ!人気シリーズ・ウシジマくんの映画完結版。実写化を突っ走った山田孝之の男の顔必見!『闇金ウシジマくん・ザ・ファイナル』

裏社会を活写した真鍋昌平のコミックを実写映像化したシリーズの最終作。“スーパー鉄面皮”の心の奥底が見えてくるウシジマ少年時代のエピソードも!シリーズを立ち上げ、毎回危険球スレスレのボールを投げ込み続けてきた監督山口雅俊の、肝の据わった演出もアッパレ。
タイトルで観る洋画

オリバー・ストーン監督の名作、匿名大衆に潜む恐怖『トーク・レディオ』

毒舌パーソナリティvs心を病んだリスナー。“匿名の大衆”の恐ろしさは現代に通じる!時が経つと名作と呼ばれている映画でも色褪せてしまうことがあり、その反対に、公開時よりもだんだんと味わいが増してくる場合も。本作は後者だ!
2020.05.27
タイトルで観る邦画

「ショウ・マスト・ゴー・オン」「たとえ何があっても幕を降ろすな」の精神を謳い上げた、笑える感動ホラードラマ!『カメラを止めるな!』

「ショウ・マスト・ゴー・オン」の精神を謳い上げた、笑える感動ホラードラマ。「早い、安い、質はそこそこ」がモットーの売れないディレクターが、「生中継でゾンビ物をワンカットで」という無茶な企画に挑み覚醒!監督、脚本、編集:上田慎一郎
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敏腕編集者の知られざる素顔を、コリン・ファース、ジュード・ロウ、ニコール・キッドマン…の共演で!『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』

名編集者マックス・パーキンズと組み、「天使よ故郷を見よ」などを発表したトマス・ウルフのベストセラー誕生秘話を描く。タイプの違う天才同士の創作のプロセス、名作誕生の裏側。出演はコリン・ファース、ジュード・ロウ、ニコール・キッドマン、ローラ・リニーほか。
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ブッシュの軍歴詐称疑惑。21世紀最大のメディア不祥事とも言われる事件を実名で描く『ニュースの真相』

ベトナム戦争中に大物政治家だった父の力を借りて兵役を怠ったというブッシュ元大統領の軍歴詐称疑惑。21世紀最大のメディア不祥事とも言われる事件を実名で描く。出演ケイト・ブランシェット、ロバート・レッドフォード。
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男の、そして父親としてのメンツが雪崩のごとく崩壊するパニック映画『フレンチアルプスで起きたこと』

スキー場を舞台に、人間関係の惨事を描いたディザスター・ムービー。現代社会の中の人間を見つめ、鋭い洞察力とモダンな映像感覚で“北欧映画界のイノベーター(革新者)”と称されるスウェーデンのリューベン・オストルンド監督。
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