読む映画リバイバル『フラッシュバックメモリーズ3D』

轟夕起夫は『フラッシュバックメモリーズ3D』を観た夜をずっと覚えていたいと思った

(2012年12月号より)

 その「一夜のこと」は、ずーっと記憶に留めておきたいと思った。

 去る11月16日、吉祥寺バウスシアターにて行われた爆音3D映画祭、そしてクロージングを飾った松江哲明監督の『フラッシュバックメモリーズ3D』のことである。

 GOMAというディジュリドゥアーティストがいる。アボリジニの伝統楽器ディジュリドゥの奏者だ。彼は不運にも2009年の11月26日、首都高速で停車中、後方から追突され、脳の一部が損傷、「高次脳機能障害」となり、日々、自分の記憶を失っていく状態に。 “読む映画リバイバル『フラッシュバックメモリーズ3D』”の続きを読む

いよいよ単行本『寅さん語録』発売されました!書いてます!

単行本『寅さん語録』がぴあより発売されました。

寅さん好きはもちろん、そうでない方にも楽しめる寅さんワールドが詰まってます!

担当したのは、倍賞千恵子さん、劇団ひとりさん、ミュージシャンのレキシさん、『Domani』『CanCam』の元編集長・井亀真紀さんのインタビュー記事です。みなさんを魅了した寅さんについて語っていただいています!!

西田敏行さんのインタビュー記事を書かせていただきました

西田敏行さんにインタビューさせていただきました。出演された『釣りバカ日誌 新入社員 浜田伝助 伊勢志摩で大漁! 初めての出張編』について語っていただいてます。記事は発売中の「月刊スカパー!4月号」で!!

目黒祐樹さんのインタビュー記事を書かせていただきました

目黒祐樹さんにインタビューさせていただきました。お兄さんの松方弘樹さんについて語っていただいてます。記事は発売中の「月刊スカパー!」4月号で!!

読む映画リバイバル『怪奇!! 幽霊スナック殴り込み!』

闇の中から“男のエンタメ”は生まれる。デタラメにおもしろい杉作J太郎監督作

(2006年12月5日号より)

 風で揺れる男のネクタイ。もうひとり、スナイパーはスコープ付きライフルを構えている。狙いはヒロイン、スナックのママ(タナダユキ)か、刑務所帰りのその夫(みうらじゅん)か。そこに着流し姿の渡世人が登場。日本刀を振り下ろし、スパッと斬られた男の揺れるネクタイがカットイン。カッコいい。監督は誰だ? 何と杉作J太郎だ! “読む映画リバイバル『怪奇!! 幽霊スナック殴り込み!』”の続きを読む

映画秘宝で『大怪獣モノ』の俳優・堀田眞三インタビュー他いくつかの記事を書かせていただきました

発売中の月刊誌『映画秘宝』で、DVD化された映画『大怪獣モノ』に出演の堀田眞三氏のインタビュー記事を書かせていただきました。

鈴木清順監督の追悼記事「『ツィゴイネルワイゼン』と大正浪漫三部作」「晩年の鈴木清順」も!

他に特集[愛蔵版!日本ヘラルド映画全史]内でも「ヘラルド日本映画」の記事でちょろっと参加させていただいております!

読む映画リバイバル『空気人形』

“代用品”ではない人生を求めた人形に共感するか、はたまたペ・ドゥナの裸に興奮するか

(2010年3月30日号より)

 この映画ってある種、“踏み絵”みたいな使い方ができると思う。というのも、観終えてからの感想によって、その人の現在の「幸福度」がざっくり、測れてしまうのだ。

 さて、どんな物語か? 荒唐無稽なお話である。主人公はラブドール。安物の性欲処理人形が突如“心”を授かって、持ち主(板尾創路)に隠れて家を抜け出すという展開。そしてさまざまな人々に出会い、レンタルビデオ店で働く青年(ARATA)に空気人形は恋をしてしまう——。 “読む映画リバイバル『空気人形』”の続きを読む

読む映画リバイバル『恐怖と欲望』

俺達に、墓などはない

(2013年5月下旬号より)

 さぞかしあの世でスタンリー・キューブリックは、めちゃくちゃ怒り、悔しがっているに違いない。何しろ「未熟な出来」と自ら封印した初の長編映画が、いつの間にか世間の目に晒されるようになってしまったのだから。きっと、墓を掘り返された気分であろう。 “読む映画リバイバル『恐怖と欲望』”の続きを読む

ぐるなびPROで『わたしは、ダニエル・ブレイク』のレビュー書かせていただきました

サイト、ぐるなびPRO内のエンタメレストランで、3月18日(土)から全国順次公開の映画『わたしは、ダニエル・ブレイク』のレビューを書かせていただきました。

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読む映画リバイバル『タリウム少女の毒殺日記』

これもひとつの、ヒトゲノム妄想日記

(2013年7月下旬号より)

【6月×日】

 渋谷アップリンクで土屋豊監督の「タリウム少女の毒殺日記」を観た。05年、劇薬物であるタリウムを密かに実の母親に投与し、ブログにその観察記録を書いていた女子高生−−−−をモチーフにした映画だ。もっと正確に言えば、タイトルも謳っている通り、そこからタリウム少女なる架空の主人公を抽出、「踊ってみた」「演奏してみた」といったネットでお馴染みの投稿動画さながらに、「母親に毒薬を飲ませてみた」彼女の行為がスクリーンにアップロードされていくのであった。 “読む映画リバイバル『タリウム少女の毒殺日記』”の続きを読む

読む映画リバイバル『太陽の傷』

三池崇史、哀川翔よりもバイオレンスなのは、少年法に守られた殺人犯である

(2007年1月23日号より)

 早くも話題沸騰、三池崇史監督の07年の新作『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』(秋公開)。豪華キャストで全編英語ゼリフ、奇想天外、源氏vs平家のバトルを描く西部劇だとか。天下の鬼才ならではの賑々しさだが、さて昨年、三池作品にしては意外にも、ひっそりと劇場公開された映画があった。それがこの『太陽の傷』である。主役は哀川翔アニキ。 “読む映画リバイバル『太陽の傷』”の続きを読む

読む映画リバイバル『ワイルド・バレット』

全編トップスピード! 童話的、ダークな雰囲気を湛えた傑作アクション

(2009年4月7日号より)

 上半身、腹のあたりを真っ赤に血で染めた少年が、男に抱きかかえられ、オープンカーの助手席に放り込まれる。一体どうしたのか、その状況を理解するヒマも与えられぬまま、本作は、車の発進と同時にいきなりトップスピードで走り出す。 “読む映画リバイバル『ワイルド・バレット』”の続きを読む

読む映画リバイバル『スカイラブ』

アマルコルドな、人生のスケッチ

(2013年4月下旬号より)

 スカイラブ。漢字で書けば〝空愛〟となるのか。何だか恋空みたいだが、いやいや、このラブはラボラトリーの略、つまり〝空の実験室〟。アメリカ初の宇宙ステーションの名前である。73年に打ち上げられ、79年、大気圏に再突入。これをタイトルに選んだのは監督ジュリー・デルピーで、女優業と平行して近年、「パリ、恋人たちの2日間」(07)、 「血の伯爵夫人」(09) とプレイングマネージャーとしても活躍。監督3作目となったのが「スカイラブ」なのだ。 “読む映画リバイバル『スカイラブ』”の続きを読む

読む映画リバイバル『チェンジリング』

衰え知らず、イーストウッドの監督手腕。息子に“取り憑かれた”母が辿った悲劇の実話

(2009年7月21日号より)

 “生きる伝説”クリント・イーストウッド。嬉しいことに俳優としても監督としても、いまだ我々を驚愕させ続けているわけだが、アンジェリーナ・ジョリーを主演に迎えた監督作『チェンジリング』も素晴らしかった。またもやイーストウッドの至芸に感服である。 “読む映画リバイバル『チェンジリング』”の続きを読む

読む映画リバイバル『誰がため』

際限なき疑心暗鬼……誰が敵で味方なのか? 反ナチス抵抗組織の青年2人が見た悪夢

(2010年6月29日号より)

 暗闇に、男の声が響く。「奴らを覚えてるか?」「4月9日のことだ」。そうしてこの戦争大河ドラマ、デンマークの秘史を描いた『誰がため』はおもむろに始まる。

 4月9日とは1940年、ドイツ軍に進攻され、デンマークが占領された日。画面には、ナチス・ドイツが首都コペンハーゲンを侵攻するニュース映像が映しだされ、さらに男のナレーションがかぶさっていく。 “読む映画リバイバル『誰がため』”の続きを読む

週刊SPA!で『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』のレビュー書かせていただきました

発売中の週刊SPA!、DVD&BDレビューページで『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』について書かせていただきました!

クイック・ジャパンで『ラ・ラ・ランド』『At the terrace テラスにて』『哭声/コクソン』紹介してます

発売中のクイック・ジャパンvol.130、映画紹介ページにて、『ラ・ラ・ランド』『At the terrace テラスにて』『哭声/コクソン』の3本、紹介記事書かせていただきました!

読む映画リバイバル『DOGLEGS』

そこには雄弁な沈黙が流れていた

(2016年2月上旬号より)

 齋藤陽道という気鋭のカメラマンがいる。昨年は宮沢賢治の詩の世界を“写真で翻案”した『写訳 春と修羅』(ナナロク社)を出版、さらには企画展に参加したり、写真展を開催したり。精力的に活動し、多忙な彼だが、“陽ノ道”という別の名前がある。障害者プロレス団体「ドッグレッグス」に所属しており、そのリングネームで闘っているのだ。 “読む映画リバイバル『DOGLEGS』”の続きを読む