こちらの映画レビューは、日活ロマンポルノのタイトルを紹介していく男性誌での連載コラム記事の復刻です。
その前にロマンポルノ解説を少々。
ロマンポルノは、R-18の映画で日活のレーベル。アダルトビデオとは別くくりの、年齢制限のある一般邦画として分類される映画です。
詳しくはこちらで紹介しています。
前置き以上!
あ、コンプライアンス意識皆無時代のコラムゆえ、所々のバカすぎる文面には要注意でお願いします。
『女教師 私生活』データ
1973年
監督:田中登
出演:梢ひとみ、市川亜矢子、風間杜夫、島村謙次、薊千露、鶴岡修、橘田良江、影山英俊、伊達真人、高山千草、横田楊子、他
田中登、梢ひとみ、風間杜夫、アグネス・チャン…
(轟夕起夫)
特別企画!
今回はVB編集部Tさんをゲストに迎えて、「女教師」シリーズ発売記念トークをお届けいたしましょう。
このコラムは1999年、雑誌VBで連載されていたものです。つまりここで言う編集さんは当時の雑誌VB編集部のコラム担当さん。ほんとにこのコラムのために書き手の轟は編集部Tさんにインタビューしたそうで…
──え〜、さっそくですが。どんなもんでしょうか、Tさんの女教師の思い出は?
Tさん 中2のときにね、めっちゃグラマラスな先生がいましたよ。
映画のことではなく? インタビュー内容はご本人の思い出?
Tさん 女子の体育教師でね。いつもジャージにポロシャツ姿なんだ。あれ、多分 Eカップはあっただろうな。
──イイですねえ。のべつまくなしに胸がボヨヨ〜ンってわけですね。
Tさん そう。体育の授業中、なにかと女子のほうを横目で見てましたね。ガンガン揺れてましたよ。
どうでもいい話です。飲みの席だったんでしょうか…
──顔はどうなんですか?
Tさん 芸能人でたとえると……いないなあ。ヒヨコみたいだった。
ヒヨコ…?
──ヒヨコ……グっとくるじゃないですか。
なんで…
──ちなみに今回取り上げる『女教師 私生活』では、教え子と同棲し、同僚ともヤリまくりなんですよ。
Tさん ふーん。やっぱボクらは『毎度お騒がせします』や『パンツの穴』世代ですからね。そっちはチョット……。
──まあまあ。えーと、話を戻しますと、『女教師 私生活』の教え子というのが若き風間杜夫なんですよ。これが名演!
Tさん そうですか。
あ、風間杜夫さん! 近作の映画では『アンダードッグ』(2020年)に出演されてました。風間杜夫さん。
Tさん そういえば偶然、Eカップ先生のアパートの近くを、通りかかったことあったなあ、友達とふたりで。
風間杜夫さんの話、もう終わり? また思い出話?
──それ、偶然っていうのはウソでしょ?
Tさん いやホントに。で、これまた偶然先生がアパートから出てきて、大雨が降ってきたんで、こりゃウチに入れてもらえるかも……と思って声をかけたんです。
風間杜夫さんといえば、何たって映画『蒲田行進曲』なんですよね。面白すぎて興奮しましたもんね。あれきっかけですっかり風間杜夫さんが好きになったのものです。
──で、襲ったと!
なんてことを聞くんですか! コンプラ意識皆無の時代のコラムだとしてもいただけません!
Tさん 襲ってませんよ〜。先生は一言「ダメよ」って。
…安心しました。
──きっとTさん、獣の匂いがしたんでしょうねえ。
Tさん ええ。ギラギラしていたと思います。
風間杜夫さんは日活ロマンポルノでは『壇ノ浦夜枕合戦』とかにも出演されてますね。
──ちなみにもう一本、『女教師 甘い生活』(1973年) では教え子たちにヤラれちゃいますけど、ヤリ返しますからね。自分から腰動かして、そのザーメンを体に塗りたくったり。
『女教師 甘い生活』の方には風間杜夫さんは出演していません。監督はこちらは小沼勝、出演は市川亜矢子、安田のぞみ、中島葵、丘奈保美、ほか。
Tさん そんな先生だったらなあ。僕はせいぜい、下着を盗んだぐらいの話ですよ。
──ぬ、盗んだんですか!
Tさん いや、友達がね。しかもアパートから。
えーと。やっぱダメですねコンプラ的に。スルーでいきます。風間杜夫さんの話に戻らないかな…
──やるなぁ……。
やるんです風間杜夫さん。YouTubeでもけっこう上がってたりします、風間杜夫さんの落語。
──ところで、『女教師 私生活』ではアグネス・チャンの大ヒット曲「ひなげしの花」がかかる中、色とりどりの風船を天井に飛ばす風間杜夫のシーンがシュールでね。
「蒲田行進曲」はJR蒲田駅の発車メロディになってるのですが、蒲田駅でそれを直で聞いた時は感動したものです。
Tさん ああ、もう一回逢いてえなぁ〜。
──でね。『女教師・甘い生活』では麻丘めぐみの「わたしの彼は左きき」が流れて、女子高生はストリップ、野郎ども3人はオナニーに興じるという、映画史上最もキテレツな歌謡曲挿入シーンがあるんですよ。
Tさん ……今頃どうしてんのかなぁ〜。
──おいアンタ、少しは人の話を聞けよ!
風間杜夫さんは麻雀もすごくて麻雀番組では数々のタイトルを…あ、終わった? 聞いてませんでした。
ビデオボーイ1999年12月号掲載記事を改訂!
2021年1月現在、『女教師 私生活』が配信されている動画配信サービスが見当たらないのですが…そのうちラインナップされるといいですね(その後、ラインナップ入りしました!)。
ロマンポルノを鑑賞するための動画配信サービスについては、こちらに検証記事があります!