タイトルからは伝わらない『座頭市血笑旅』が勝新シリーズ内傑作でおすすめ

Photo by Joshua Reddekopp on Unsplash
館理人
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タイトルやジャケットからはちょっと内容をイメージしずらい映画ってあります。

館理人
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古い映画はなおさらで、今の感覚とタイトルのつけ方がちょっと違う。

館理人
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パット見の印象で判断してスルーしちゃってはもったいない傑作の一つが、『座頭市血笑旅』。てことで、復刻レビューでご紹介です。

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なんと「泣ける映画とは!」な、座頭市

「座頭市、しばしパパになる」の巻である。

 何の因果か、母を殺され、この世にひとり残された乳飲み子を、父親のもとへと届ける役目を引き受けた市ッつあん。

 成り行きではあるが、授乳やらおしめ替えとも格闘、即席パパになろうとする。

館理人
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ここらあたり、『スリーメン&ベイビー』を思い出します。家庭と縁のなさそうな男性たちが赤ちゃんのお世話で右往左往するお話でした。

 で、賭場でも殺陣のシーンでも、“小道具”としての赤ん坊がちゃんと利いている。

 執拗に命を狙い続ける一団とのあれこれ、道中知り合った女掏り(高千穂ひづる)との好工ビソードなどを挟みつつ、やがて旅も大詰めに。

 父性の芽生えた市ッつあんが別れの前に、赤ん坊の手を握って
「坊や、これがおじさんの耳だ、これがロだ、これが鼻だ、目は・・・ねえんだ」

 泣ける。こりゃあ、泣ける。

 ところがやっと出会えた父親(金子信雄!)の、仁義なき野郎ぶりがまた最高で。

 クライマックスには、火責めが待っている市ッつあんなのである(本当に着物が燃え、地面を転がり消していく)。

 三隅研次監督が第1作以来、演出を担当したシリーズ第8弾。

 目明きの世界の哀しさが、より描きこまれている。

轟

映画秘宝2009年11月号掲載記事を改訂!

館理人
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今風にタイトルつけるならどんなかな・・・パッケージはどんなかな、なんて考えると楽しい作品ですね!

館理人
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