『探偵はBARにいる』はシリーズでこれまで3作、公開された映画です。いずれもメインキャストは大泉洋、松田龍平。
一作目『探偵はBARにいる』(監督:橋本一)は2011年、
二作目『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』(監督:橋本一)は2013年、
三作目『探偵はBARにいる3』(監督:吉田照幸)は2017年に公開されました。
てことで、シリーズの枠組みがわかる第1作目の『探偵はBARにいる』をレビューにてご紹介です!
『探偵はBARにいる』
【概要】
北海道在住のミステリ作家・東直己による人気ハードボイルド小説を、あの大ヒットドラマ「相棒」のスタッフが映画化。
アクションと謎解き、ユーモアとロマンチシズムが絶妙の配合でブレンドされた王道エンターテインメント。
★アジア最北端の歓楽街・札幌ススキノ。その裏も表も知り尽くした主人公の探偵「俺」のもとに、謎めいた女性から電話がかかってくる。軽い気持ちで依頼を 引き受けた翌日、探偵はいきなり拉致され、雪に埋められるはめに。相棒・高田に辛くも救われた探偵がなおも女性依頼者に振り回される中、事態は思わぬ展開 を見せ始めて……。
【スタッフ&キャスト】
監督:橋本一 脚本:古沢良太、須藤泰司
出演:大泉洋、松田龍平、小雪、西田敏行、田口トモロヲ、竹下景子、石橋蓮司、松重豊、高嶋政伸ほか
行きつけのバーとカクテルに薫る「男の美学」。ススキノが舞台の極上ハードボイルド映画
大泉洋×松田龍平。意表を突く、この顔合わせ。
しかも本作ではパブリックイメージを上手くアレンジし、大泉洋は予想以上に硬派な魅力を発揮。むしろ松田龍平のほうがちょっとバラエティ風味を醸し出すという、そんな”味付け”で勝負してくる映画——なのであった。
タイトルは『探偵はBARにいる』。
そう。大泉洋扮する探偵は、BARを事務所代わりにしている。彼はそこで、依頼人から電話がかかってくるのを待つ。むろん、口元に酒を運びながら。
最初に注文したのはギムレットだった。
御存知、ドライジンとライムジュースをシェイクした、ショートドリンクタイプのカクテル。ドライジン3/4、ライムジュース1/4という配合がスタンダードだろうか。
ギムレットを好む探偵といえば、断然あのフィリップ・マーロウである。レイモンド・チャンドラーが生み出したハードボイルドな私立探偵。例えば 「長いお別れ」(村上春樹訳では「ロング・グッドバイ」のタイトル)を読むとよろしい。
つまり映画『探偵はBARにいる』は、本格的な”構え”で作られているのだ。
得体の知れぬ依頼人からの電話。謎と嘘と事件とがシェイクされ、過去と現在を取り結ぶ「ほろ苦いカクテル」が出来上がってゆく。
その間、われらが大泉探偵は雪の中に埋められたり、ボッコボコに殴られたり。では、松田龍平は?
彼の役は探偵の相棒兼運転手。普段は北大農学部のグータラな助手で、しか し、いざという場面では空手部師範代のワザを披露、飄々としてはいるが実に頼りになるヤツなのである!
本作の監督は人気のTVドラマ、『相棒』シリーズも手がけている橋本一。バディ物は当然”得意料理”。スクリーンでも大いに、腕をふるってみせた。
こちら2019年3月まで放送されていたシーズン17。
シーズン17では、橋本一の監督作は、第1、2、4、5、7、17、18、19話です。
ところで。登場するBARの名は「ケラーオオハタ」という。かのススキノの一角で店を開いている……という設定だ。映画の舞台は北海道札幌。
ロケ地となったアジア最北の大歓楽街ススキノは、本作のもうひとりの主人公ともいえよう。
では最後に! 「ケラーオオハタ」のカウンターには、眠っている客もいる。それが特別出演の原作者、札幌在住の作家・東直己その人なのであった——(お見逃しなく)。
映画を楽しんだ後は各自、馴染みのBARで一杯、やっていきまショ。
ぐるなびPRO2011年掲載記事を改訂!