悪趣味(バッド・テイスト)映画の帝王、ジョン・ウォーターズがいろいろ“おもてなし”!爽快なくだらなさ!!『ア ダーティ シェイム』

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館理人
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監督はジョン・ウォーターズ。出演はトレイシー・ウルマン、ジョニー・ノックスヴィル、セルマ・ブレア、他。

ジャンルで言うならコメディとは別枠「くだらない」!(笑)な映画のご紹介!

館理人
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くだらなすぎて、動画を探すのが難しいこともあるかもですが、映画でこんなんありか〜って楽しくなります。レビューをどうぞ!

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爽快なまでにくだらない。果てしのない乱痴気騒ぎ!

Photo by Sharon McCutcheon on Unsplash

おカタい主婦シルビア(トレイシー・ウルマン)は、豊胸手術で超巨乳ストリッパーになった娘(セルマ・ブレア)のことを苦々しく思う日々。

館理人
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トレイシー・ウルマンは「トレイシー・ウルマン・ショー」ほか冠番組を持っていたお笑い芸人。映画やドラマの出演も多いです。歌手もやってます。

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セルマ・ブレアの出演作は、ニコラス・ケイジと主演した『マッド・ダディ』など。

ところが車道で頭をぶつけた途端、シルビアは突如淫乱に。街では“セックス革命”が進行中!

トイレのドアに「WRITTEN AND DERECTED BY JOHN WATERS(“男性便所の水”の意味)」とクレジットするなど洒落っ気も満載。

   ・   ・   ・

 ビックリした。“顔射”をかまされちまったのだ。いったい誰に? 映画にだ! ハイ、ここまで読んで、「よく分かんないけど気になるなあ」と思った特異な方、今すぐこの『ア ダーティ シェイム』を観ていただきたい。

 悪趣味(バッド・テイスト)映画の帝王、ジョン・ウォーターズがいろいろ“おもてなし”してくれますヨ。

「お下劣人間世界一」の称号を奇人変人たちが競い合う、あの『ピンク・フラミンゴ』の監督として知られ、2007年にリメイクされた『ヘアスプレー』も、オリジナルは彼のもの。リメイク版では、露出狂の役でカメオ出演していた。

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登場人物たちが一番下品な人間の座を競う(笑)、『ピンクフラミンゴ』

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ジョン・ウォーターズ監督作『ヘアスプレー』(1988年)は、ミュージカル・コメディ。

これを原作として、ブロードウェイでミュージカル劇として公演されました。

館理人
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そのミュージカル劇を映画化したのが、こちら。ジョン・トラボルタが女性に扮したリメイク版『ヘアスプレー』(2007年)。監督はアダム・シャンクマン。

 自らの故郷であるアメリカ東海岸ボルティモアを舞台に、謎のセックス教団と良識派との“街を二分する闘い”を描いた『ア ダーティ シェイム』。

 2004年の変態映画だが、日本では劇場未公開のまま、DVDスルーになった。

 「セックスしまくれ!」と煽る教祖役は、『ジャッカス・ザ・ムービー』のジョニー・ノックスヴィル。

館理人
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「ジャッカス」は、2000年から2002年にMTVで放送されたテレビ番組で、イタズラレベルのドッキリ的なバラエティです。

これを映画化したのが、『ジャッカス・ザ・ムービー』。おバカ炸裂です。

館理人
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ジョニー・ノックスヴィルがおじいさんに変装して孫とアメリカ横断、いく先々でいたずらをしかける『ジャッカス/クソジジイのアメリカ横断チン道中』は『ジャッカス』シリーズ4作目。

 とにかく爽快なまでにくだらないお話で、果てしのない乱痴気騒ぎが続くのだが、ポルノではなく陽気で能天気な「アメリカン・コメディの伝統芸」で勝負しているところがミソ。

 そして『ピンク・フラミンゴ』のトレーラー一家を筆頭に、ウォーターズは多様な形のファミリーに光を当てる、「裏アメリカを代表する」映画作家でもある。還暦を越えても衰えぬバイタリティ。

 あっと驚く教祖の昇天シーン。さあ、映画に“顔射”される気分を味わってみてはいかが?

轟

週刊SPA!2008年6月24日号掲載記事を改訂!