2020年2月21日に『チャーリーズ・エンジェル』が公開ですね。
『チャーリーズ・エンジェル』はもともとテレビドラマでしたが、初めて映画化された時、ドリュー・バリモアが主演していました。ニュー『チャーリーズ・エンジェル』はこれらに続く映画です。
さて本題。
そんなドリュー・バリモアのファンが、その思いを爆込めして作ったドキュメンタリー映画があります。超低予算映画ですが、これがヒットしました。
今だったら多分ユーチューバーの連続企画動画として、再生回数が大変なことになってたかもです。
轟の復刻レビューでご紹介です
ドリューLOVE!な男が悪戦苦闘。“何も持たざる者”のサクセス物語
ドリュー・バリモアに会うため、量販店の返品保障制度を利用し30日間だけビデオカメラを手にしたブライアンとその仲間たち。不可能に近いミッションを完遂するため『チャーリーズ・エンジェル フル・スロットル』のプレミア・パーティーに潜入したり、彼らはありとあらゆる方法に出る。
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あの女優ドリュー・バリモアに無謀にもデートを挑んだ男のドキュメンタリー映画だ。
『チャーリーズ・エンジェル』はドリュー・バリモアが製作に入り、キャメロン・ディアスと共演。2000年の大ヒット映画でした。
2003年にその続編『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』も公開されましたよ。
他に、1日で記憶がリセットされる女性を演じた『50回目のファースト・キス』(2004年)や…
『マイ・ベスト・フレンド』(2015年)などなど。
2006年末の公開時、けっこう話題になったので“結果”まで知っている方も多かろう。
彼、ブライアン・ハーズリンガーはあるクイズ番組に出場、賞金$1100を得た最後の答えが大好きな“ドリュー・バリモア”だったことから運命を感じ、一念発起して彼女とのデートドキュメント制作を決意!
とはいえ映画界にコネなし、おまけに職もなく、ルックスも冴えず。とにかく賞金を元手にビデオカメラを30日間だけゲットし、自ら体を張って、撮影し続けたのだ。
晴れて、企画・監督・製作・主演の肩書きとともに公開時、PRで来日したブライアンに筆者は取材で会うことが出来た。お調子者だが根はシャイで真摯なヤツだった。
「この映画を作って何が変わった?」と訊いたら、「何も。あっ、高校時代に袖にされたコに、デートに誘ってもらえたよ」と笑っていた。
彼がドリューを好きになったのは6歳の時に『E.T.』を観てから。本作にはドリューゆかりの俳優エリック・ロバーツやコリー・フェルドマンも登場する。
ドリュー・バリモアは『E.T.』では子役でした。主役の少年の妹役で天才子役ぶりを発揮していました。
子役時代の主演映画『炎の少女チャーリー』のレビューはこちらにあります。
海辺でのトレーニングシーンは『ベスト・キッド』を意識している。つまり本作は、何も持たざるルーザーの、“サクセスストーリー”的な魅力を湛えているのだ。
『ベスト・キッド』(1984年)は『ベスト・キッド4』まで作られました。2010年のジャッキー・チェン版リメイク『ベスト・キッド』もあります。こちら、子役はウィル・スミスの息子ジェイデン・スミス。
が、この映画が作られたのは2004年。本国で彼は本当に成功したのだろうか? 少なくとも日本では、ブライアンの名はとんと聞かない。でも人生、たった一度“輝く”ことだって難しいからなあ。これはこれで拍手を贈りたい、男の生き様なのである。
週刊SPA!2007年6月19日号掲載記事を改訂!
ドリュー・バリモアの映画が観たくなりました。