監督はニコラス・ストーラー。大ヒットをうけ、続編も作られたコメディです。
レビューにてご紹介!
『2』も作られた面白さ!ハチャメチャなバトルムービー
製作費1800万ドルで全米興収1億5000万ドルを突破した隣人トラブルコメディ。
“フラタニティ”のメンバーを演じるはデイブ・フランコ、クリストファー・ミンツ=プラッセ(『キック・アス』シリーズのドジな小悪党!)など。
ロバート・デ・ニーロの物真似での当てこすり、車のエアバッグを使ったイタズラは爆笑。
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朗報である。セス・ローゲンとローズ・バーンが演じたあの“はっちゃけ夫婦”とまた会える!
このレビューは2016年のものになります。
もちろん、ザック・エフロン扮する宿敵、若大将ならぬ“バカ大将”とも。
2014年、アメリカで大ヒットしたコメディ『ネイバーズ』の続編製作が先頃決定したのだ!!
『ネイバーズ2』はすでに公開され、動画配信サービスでも観ることができるようになってます!(2020年現在)
監督は同じニコラス・ストーラー。
……と前のめりに書きだしたものの、おそらく多くの方の反応は「ポカーン」だろう。仕方ない。日本ではDVDリリース記念という名目で2016年1月末に全国5館、しかも1週間限定の公開しかしていないのだから……。
本作は、要約すれば子持ちの夫婦と、隣に越してきた大学生連中との(実に大人げない)イヤがらせ合戦、それがエスカレートしてゆくハチャメチャなバトルムービーだ。
最初に悪かったのは断然、後者のほう。夜中じゅうパーティに興じてドンチャン騒ぎをやめず、乳飲み子のいる立場としては普通の人以上にこれはたまらん。
でも、夫婦の報復も度を過ぎてしまい泥仕合に。何しろ、セス・ローゲンは例の、北朝鮮の金正恩暗殺ギャグ映画『ザ・インタビュー』の“首謀者”。悪ノリ、おちょくりなら任せろ、ってなもんである。
で、セス・ローゲンといえば男同士のキャッキャウフフ、ボンクラな絆を描くブロマンス(ブラザー・ロマンス)映画の第一人者でもあって、この作品では大学生側のノリがそれなんですね。
アメリカの大学には伝統的に“フラタニティ”と呼ばれる男子寮のクラブがあり、ラテン語でなんと“ブラザー”の語源。
妻の尻に敷かれた男に対して、野郎同士の聖域を必死に守ろうとする“バカ大将”を、アイドルから脱皮したザック・エフロンが下ネタばんばんで好演し、一方セス・ローゲンは父親役で新境地を開拓。目糞鼻糞なくだらない世界だが、案外、奥は深いですゾ。
来年公開される続編では、今度は夫婦の隣家に女子学生グループが引っ越してきて再びバトルが勃発するんだとか。楽しみ。その前にぜひこちらを!
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