読む映画リバイバル『DOGLEGS』

そこには雄弁な沈黙が流れていた

(2016年2月上旬号より)

 齋藤陽道という気鋭のカメラマンがいる。昨年は宮沢賢治の詩の世界を“写真で翻案”した『写訳 春と修羅』(ナナロク社)を出版、さらには企画展に参加したり、写真展を開催したり。精力的に活動し、多忙な彼だが、“陽ノ道”という別の名前がある。障害者プロレス団体「ドッグレッグス」に所属しており、そのリングネームで闘っているのだ。 “読む映画リバイバル『DOGLEGS』” の続きを読む

読む映画リバイバル『ハッピーアワー』

“週末ヒロイン”の濃密な時間の連なり

(2016年1月上旬号より)

映画が幕を閉じて、カラダに微熱を感じながらこう思った。「オレは5時間17分何を観ていたのだろう」と。これは否定的な意味で言っているのではない。むしろ心地良かった。時おり心が毛羽立ったり、シーンによってはささくれだったりして、感情のさざなみが起きたのだが、軸の部分はすっかり映画に身をゆだねて、どっしりと、落ちついて白日夢を見せてもらったのだ。 “読む映画リバイバル『ハッピーアワー』” の続きを読む

〈ぐるなびPRO〉で『ブルゴーニュで会いましょう』をオススメしてます

公開中の映画『ブルゴーニュで会いましょう』の記事を書かせていただきました。ネットサイト〈ぐるなびPRO〉にアップされています。

〈ぐるなびPRO〉『ブルゴーニュで会いましょう』記事はこちら!

『ブルゴーニュで会いましょう』公式サイトはこちら!

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読む映画リバイバル『岸辺の旅』

黒沢清監督にとってラブストーリーの“ラブ”とは?

(2015年10月上旬号より)

 「俺、死んだよ」

 3年間、行方知らずになっていた男はある日、突然妻の前に姿をあらわして、そう口にする。 “読む映画リバイバル『岸辺の旅』” の続きを読む

読む映画リバイバル『海街diary』〈四姉妹ものの系譜〉

是枝作品と向田テイスト

(2015年6月上旬号より)

  日本映画には昔から、“姉妹もの”というジャンルがあって、なかでも四姉妹ものは、最も華やかでポピュラーだ。キャラの違う4通りの女性の生き方を描け、その時代を代表する女優たちが並び立つ、スター映画にもなっている。 “読む映画リバイバル『海街diary』〈四姉妹ものの系譜〉” の続きを読む