読む映画リバイバル『カリフォルニア・ドールズ』

轟夕起夫はシアターN渋谷のラストムービー『カリフォルニア・ドールズ』と相対する

(2012年10月号より)

 すでに報じられていることであるが、シアターN渋谷という映画館が閉館する。来たる12月2日をもって。05年12月3日オープンだから最後まで務めあげると、ちょうど7年稼働したことになる。エクストリームなホラー映画を筆頭にカルトムービーのメッカであったが、ドキュメンタリー(特に音楽系)にも強く、はたまた、『ホテル・ルワンダ』のような硬派作から「新藤兼人監督特集」まで、雑多でクセありまくりのプログラムを組む映画館として確固たるポジションを有していた……だけに、正直とても残念だ(当館のHPには全上映リストが掲載されている。圧巻のラインナップを眺めてみてほしい)。 “読む映画リバイバル『カリフォルニア・ドールズ』” の続きを読む

読む映画リバイバル『トーク・レディオ』

毒舌パーソナリティvs心を病んだリスナー。“匿名の大衆”の恐ろしさは現代に通じる

(2007年5月22日号より)

 時がたつと、“名作”と呼ばれている映画でも色褪せてしまうことがある。またその反対に、公開時よりもだんだんと味わいが増してくる場合もある。初DVD化、このオリバー・ストーン監督の『トーク・レディオ』は後者だ。 “読む映画リバイバル『トーク・レディオ』” の続きを読む

読む映画リバイバル『タイムアバンチュール 絶頂5秒前』

再検!日活ロマンポルノ

猫が出るんです。ちゃんと「夏への扉」と同じように

(2003年6月号より)

 ウォン・カーウァイ監督が『欲望の翼』(90)を引っ提げ初来日したとき、取材の席で彼は、意外な日本映画について語ってくれた。滝田洋二郎監督の『木村家の人々』(88)。それは、アジア圏でも大ヒットした作品だったのだ。 “読む映画リバイバル『タイムアバンチュール 絶頂5秒前』” の続きを読む

読む映画リバイバル『ラスト・キャバレー』

再検!日活ロマンポルノ

2001年日活ロマンポルノの旅

(2001年2月号より)

 何かが終わってしまうこと。永遠に続くかと思われていた時間が、不意に中断され、結末へと辿りついてしまうこと。

 だが、終わりはいつだって、新たなる“始まり”を代わりに告げてゆくだろう。

 な〜んちゃってね。

 こんなふうな感傷に、思いっきりひたらせてくれるのが『ラスト・キャバレー』という作品なのだ。平成『ガメラ』シリーズや『クロスファイア』で知られる日本映画のエース、金子修介監督の、日活ロマンポルノへの惜別の一篇。 “読む映画リバイバル『ラスト・キャバレー』” の続きを読む

読む映画リバイバル『ゲゲゲの鬼太郎』

東映戦隊ヒーローものを彷彿とさせる、記念すべき初の実写版『鬼太郎』

(2007年8月14・21日号より)

 1922年3月8日生まれ。稀代の漫画家、水木しげるは現在、85才。今年はウエンツ瑛士主演で『ゲゲゲの鬼太郎』が映画化され、通算5度目のアニメ版も放映中。相も変わらぬ人気ぶりだが、 “読む映画リバイバル『ゲゲゲの鬼太郎』” の続きを読む