動画爆愛語り

タイトルで観る洋画

コントの連なりであり、オフビートでシュールなブラック風刺劇『さよなら、人類』

人生の断片が39篇。基本、固定カメラによるワンシーンワンカットの長回しで、アナログにこだわり、マットペイント(背景画)やミニチュアを用いてワン&オンリーな世界を構築、4年もかけて!スェーデンの鬼才ロイ・アンダーソン監督作。
2020.04.22
タイトルで観る洋画

原点回帰!登場人物すべて「はぐれもの」のティム・バートン監督作『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』

Photo by Rachel Davis on Unsplash 館理人 ティム・バートン監督作『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』(2016年)のご紹介! 出演はエヴァ・グリーン、エイサ・バターフィールド、サミュエル・L...
タイトルで観る邦画

古谷実の問題作を映画化!平然と殺し、平然と女を襲う。森田剛の底なしの狂気に震える『ヒメアノ〜ル』

平然と殺し、平然と女を襲う。捕食者の底なしの狂気と、実は被食者でもある哀しみが複雑怪奇なメロディーを奏でる、感情のシャトルループ体験を味わわせる怪作。濱田岳、ムロツヨシ、佐津川愛美も巧いがR15+指定表現を受けて立った森田剛がスゴい!
タイトルで観る邦画

結核療養所が舞台の文芸青春は、なんだかんだ仲里依紗と川上未映子が見たい『パンドラの匣』

結核療養所が舞台の太宰治の小説を映画化。作品の本来のテーマ「新しい男」に生まれ変わろうと背伸びする主人公(染谷将太)の自意識の空回りなんて、正直どうでもよくなる。さあ見どころ仲里依紗vs.川上未映子! 冨永昌敬監督作。
2020.04.13
タイトルで観る洋画

廃材をかき集め、中古のエンジンを取りつけ、動くログハウスで旅に出る!『グッバイ、サマー』

僕らはいつの間にか大人になっていた!現実と幻想とがポップに混ざり合うミシェル・ゴンドリー監督の自伝的青春映画。本作も後半、夢うつつで摩訶不思議な描写で染め上げられ、単なる冒険回想録では終わらない。
タイトルで観る邦画

全編、耳が否応なく反応してしまう。囁きを聴く映画『ノルウェイの森』

CAN、ドアーズ、ジョニー・グリーンウッド、霧島れいかの歌に、水原希子の声のトーン。原作を初めて手にしたときの“読後感”が甦る、音楽でいえばとても優れた“カヴァー・アルバム”。村上春樹の原作を監督トラン・アン・ユンが映画化。
2020.04.12
タイトルで観る洋画

一体どこの国の映画?←ハンガリー!の奇想天外なジャポネスクファンタジー『リザとキツネと恋する死者たち』

一体どこの国の映画?ハンガリー! 昭和の怪人・お笑い芸人トニー谷がなぜか海を渡りハンガリー映画に影響を与えていた! 架空の街を舞台に、日本オタクのヒロインの「恋」と「呪い」の物語、奇想天外な顛末を描いたラブコメディ。
タイトルで観る洋画

低予算で大ヒットの新感覚ホラー『イット・フォローズ』の、標的を追い続ける「それ」とは?

標的をとことん追い続ける「It=それ」とはいったい?ネットを開けばすぐ答えが出てくるご時世に「それ」の正体を独自に探ってみるのも一興。監督はデヴィッド・ロバート・ミッチェル、ヒロインは『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』のマイカ・モンロー。
タイトルで観る洋画

悪趣味(バッド・テイスト)映画の帝王、ジョン・ウォーターズがいろいろ“おもてなし”!爽快なくだらなさ!!『ア ダーティ シェイム』

バッド・テイスト映画ならこの監督!ジョン・ウォーターズ。果てしのない乱痴気騒ぎの爽快なくだらなさで観客をいろいろにおもてなし!出演はトレイシー・ウルマン、ジョニー・ノックスヴィル、セルマ・ブレア、他
2020.04.09
タイトルで観る洋画

子持ち夫婦vs隣家の大学生連中の壮絶イヤがらせ合戦が勃発!『ネイバーズ』

続編『ネイバーズ2』も大ヒットのコメディ。子持ちの夫婦と、隣に越してきた大学生連中との実に大人げないイヤがらせ合戦、それがエスカレートしてゆくハチャメチャなバトルムービー。監督ニコラス・ストーラー、出演セス・ローゲンほか。
タイトルで観る洋画

悪徳保安官役ケヴィン・ベーコンが大暴れ! 具だくさんB級ムービー『COP CAR/コップ・カー』

無邪気な悪ガキを追いかける、ケツに火の付いた小悪党保安官ケヴィン・ベーコンが大暴れ!それだけで映画は面白くなるのか?YES!監督は『スパイダーマン:ホームカミング』『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』のジョン・ワッツ
タイトルで観る洋画

映画版の初代『チャーリーズ・エンジェル』ドリュー・バリモアLOVEなドキュメンタリー『デート・ウィズ・ドリュー』、一般人がリアルデートを目指す!

映画版チャーリーズ・エンジェル初代メンバー、ドリュー・バリモアのファンが、ユーチューバーばりの「やってみた」なノリで「デートしたい!」を実行した、ドキュメントラブコメ。不思議とドリューの出演作を見直したくなる映画でもあります。
2020.04.02
タイトルで観る洋画

元天才子役ドリュー・バリモアの波乱万丈な半生と重ねて鑑賞するも一興『炎の少女チャーリー』

ドリュー・バリモアの子役時代の主演作。パイロキネシス(自然発火)能力を身につけた少女のサバイバル劇。その後の波乱万丈な彼女の半生と重ねて鑑賞するも一興。スティーブン・キングの原作をマーク・L・レスター監督が映画化。
タイトルで観る洋画

『サスペリア』シリーズの方の『インフェルノ』、「怖がらせるためには何でもあり」演出満載の支離滅裂ホラー

人工的に作り込まれた幻想世界が展開、論理では測れないお伽噺。トム・ハンクス主演の『インフェルノ』ではなく、イタリアン・ホラーの鬼才、ダリオ・アルジェント監督『サスペリア』シリーズの方の『インフェルノ』のレビュー。
2020.04.02
タイトルで観る洋画

ミッキー・ローク扮するプロレスラーしかり、ストリッパーら、カラダを張る者たちに涙する『レスラー』

ミッキー・ロークが俳優として自分の人生まるごと映画に提供したように、ラスト、老レスラーはリングに全てを賭ける。その業の深さに“プロ”を知る者は涙する。完全燃焼というロマンに憧れながら。監督は『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキー
2020.04.01
タイトルで観る洋画

救いようのない悲劇が胸を打つ『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』

ひとりの鉱山労働者が、石油採掘によって富と権力を手にしていく大河ドラマ。ポール・トーマス・アンダーソン監督が骨太で風格ある“原アメリカ映画”「おんどりゃ、血ィ見るど〜」な男の活劇に回帰!主演はこれが俳優引退作となったダニエル・デイ=ルイス。
2020.04.01
タイトルで観る洋画

R指定が付くのに世界的に大ヒットしたマーベル・ヒーロー映画『デッドプール』

アクションコメディが最終的に感動的な愛の物語に着地する、アクロバティックムービー。時制が変わるたびにカメラ目線で奇矯なしゃべりキャラを成立させた、主演ライアン・レイノルズ。監督ティム・ミラー。
タイトルで観る洋画

安っぽい犯罪劇を重厚に描く……これが名匠シドニー・ルメットの手腕なり!『その土曜日、7時58分』

巨匠シドニー・ルメット監督の遺作。安い人間たちが起こしちまった激安な犯罪を、表層ではなく裏側を抉って見せていく手腕を、過去作を遡って読み解くレビュー。出演はフィリップ・シーモア・ホフマン、イーサン・ホーク、マリサ・トメイ、他。
2020.03.31
テーマ・映画人で観る

アニメーション西部劇『ランゴ』も加入!マカロニ・ウエスタン愛あふれる監督たちの映画をざざっとチェック!!

ジョニー・デップがエモーション・キャプチャーで演じたアニメーション西部劇『ランゴ』も加入!『クイック&デッド』サム・ライミ、『ジャンゴ 繋がれざる者』クエンティン・タランティーノ、『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』三池崇史…
2020.03.31
タイトルで観る洋画

日本語吹き替え版は映画に意気を感じた窪塚洋介と井浦 新が担当!『パラダイス・ナウ』は「テロを正当化するプロパガンダ映画」ではない!

日本語吹き替え版は映画に意気を感じた窪塚洋介とARATAが担当!“テロ”ではなく“自爆攻撃”へと向かう二人の若者の48時間 パラダイス(来世)とナウ(現世)、共存しない2つを自爆でムリヤリ結びつけようとする若者のまなざし
2020.03.27
タイトルで観る洋画

「愛すべきろくでなし」を演じさせたら当代一のビル・マーレー主演、爺のアイドル映画としてもお勧め『ヴィンセントが教えてくれたこと』

少年と爺の心の交流。「愛すべきろくでなし」を演じさせたら当代一のビル・マーレイ主演、爺アイドル映画としてもお勧めだが、アメリカという国の過去と今日について考えさせる映画でもある。セオドア・メルフィ監督作。
タイトルで観る洋画

低予算映画はシチュエーション勝負! 『13/ザメッティ』は集団ロシアン・ルーレット!

金儲けの話に誘われていくうちに、プレイヤー13人で賞金を競う死のゲーム「集団ロシアン・ルーレット」に参加するはめになる…モノクロ映像で裏社会の雰囲気を演出、じわじわ盛り上がる神経戦。アイディアが受け、ハリウッドでリメイクもされたフランス映画。
2020.03.23
タイトルで観る洋画

会ったこともない相手とも、人は果たして恋に落ちるのか?『すれ違いのダイアリーズ』

会ったこともない相手とも、人は果たして恋に落ちるのか? 四方を山と河に囲まれた水上学校が舞台。水道も電気もなく、携帯電話もつながらない隔絶された地に赴任した新米教師が、前任の女性が残していた日記を読み、彼女への想いを募らせる。
タイトルで観る洋画

『ロッキー』とは違う、アメリカンドリームの行方。己の信念を曲げざるを得ず苦い勝利を味わう『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』

己の信念を曲げざるを得ず苦い勝利を味わうことになるオイルビジネスにチャレンジしたヒーローに、オスカー・アイザック。監督J・C・チャンダー。『ロッキー』のスタイルから脱却し、ひとりのアメリカン・ヒーローの実像を描きだす。
2020.03.22
タイトルで観る邦画

麻生久美子、上地雄輔、向井理、香里奈…の群像。技ありでラブコメなエンターテインメント映画『ガール』

出演は麻生久美子、上地雄輔、向井理、香里奈…。往年の中平康みたいなワザ師ぶりを発揮の深川栄洋監督作。シークエンスを重ねてモンタージュし、ドラマチックに盛り上げ、同時に世界の広がりをも感じさせるカットバック、並行描写が展開してゆく。
2020.03.20
タイトルで観る邦画

デタラメにおもしろい杉作J太郎監督作任侠アクション『怪奇!! 幽霊スナック殴り込み!』

闇の中から“男のエンタメ”は生まれる!ユル感満載、杉作J太郎監督の任侠アクションーー風で揺れる男のネクタイ。もうひとり、スナイパーはスコープ付きライフルを構えている。狙いはスナックのママ(タナダユキ)か、刑務所帰りのその夫(みうらじゅん)か。
2020.03.20
タイトルで観る邦画

バイプレーヤー安田顕の初主演映画『俳優 亀岡拓次』は居酒屋の寒天である!?

無名バイプレーヤーの名をタイトルに持ってきて主役にしてしまった、人物深堀りムービー。亀岡を演じるのは、こちらは無名ではない!演劇ユニットTEAM NACSのメンバーでもあり、CM多数の人気名バイプレーヤー“ヤスケン”こと安田顕。
2020.03.19
タイトルで観る洋画

女の子の成功物語と、裏側で蠢く素っ頓狂な人間関係を描いたロマンチックコメディ『マイ・ファニー・レディ』

ニューヨークのコールガールがハリウッドの新星へと転じていくサクセスと、裏側で蠢く素っ頓狂な人間関係を描いたコメディ。この映画を表とするなら裏側、ボクダノヴィッチ監督の過去のあれやこれやを重ねるのも一興。オーウェン・ウィルソンほか出演
タイトルで観る洋画

結婚と越境を決めた花嫁の顛末——イスラエル人監督が自国を冷静に見つめた悲劇のドラマ『シリアの花嫁』

純白の花嫁衣装に身を包んだヒロインがとった行動……それは映画自体が力強く越境してゆく瞬間でもある。イスラエル出身監督エラン・リクリスが自虐史観ではなく、リアルな境界線のドラマを客観的に見つめ描いた作品。
2020.03.18
タイトルで観る洋画

アニメーションと実写のめくるめくサイケなトリップ感『コングレス未来学会議』SF映画

映画現実であろうと電脳空間であろうとすべては所詮、人間の脳が生みだした幻影に過ぎない……のだけれども、死ぬまでは意識が興じるゲームを面白く転がそうとしているのだ。アリ・フォルマン監督、出演ロビン・ライト、ハーヴェイ・カイテル他。
2020.03.17
タイトルで観る洋画

『タイタニック』後のシビアな現実?ディカプリオとウィンスレットが夫婦役『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』

『タイタニック』では描きようもないシビアな現実?レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットが夫婦役。男女の熱愛の先にある絶望的な空虚さ。スウィートな恋愛映画などではなく、燃え尽きるまでトコトンぶつかりあう、世にもハードな愛憎ドラマ
2020.03.17
タイトルで観る洋画

フランスな女優ジュリー・デルピーの才能爆発、脚本監督出演作がすごい『スカイラブ』レビュー

女優業と並行して脚本・監督業もこなすジュリー・デルピーは音楽、編集までもこなす映画人。家族との時間や青春時代の恋をめぐる二日間の物語で手腕発揮『スカイラブ』のレビュー。巨匠が少年時代を綴った『フェリーニのアマルコルド』のようでもあり…
2020.03.15
スポンサーリンク