読む映画リバイバル『海街diary』〈四姉妹ものの系譜〉

是枝作品と向田テイスト

(2015年6月上旬号より)

  日本映画には昔から、“姉妹もの”というジャンルがあって、なかでも四姉妹ものは、最も華やかでポピュラーだ。キャラの違う4通りの女性の生き方を描け、その時代を代表する女優たちが並び立つ、スター映画にもなっている。 “読む映画リバイバル『海街diary』〈四姉妹ものの系譜〉” の続きを読む

読む映画リバイバル『ハチミツとクローバー』

みうらじゅん氏も!? 過ぎ去りし青春を回想する人こそ、涙が止まらなくなる

(2007年1月2日号より)

 先日、ある企画でみうらじゅんさんを取材していたら、何かの拍子でこの映画『ハチクロ』の話になった。そういえば本作は美大が舞台。みうらさんは武蔵野美大出身だ。聞くところによると、見始めはバカにしていたが、途中の海のシーンでいつの間にか泣いていたという。 “読む映画リバイバル『ハチミツとクローバー』” の続きを読む

読む映画リバイバル『レスラー』

ミッキー・ローク扮するプロレスラーしかり、ストリッパーら、カラダを張る者たちに涙する

(2010年1月19日号より)

  ラストシーンの余韻の深さ、というのは、素晴らしい映画の条件のひとつに誰もが挙げるものだろう。順を追って積み上げられてきた数々のエピソードが、複雑な感情のうねりと共にエンディングへと昇華されていくあの感じ。それは傑作の “読む映画リバイバル『レスラー』” の続きを読む

桃井かおりさんインタビュー記事は映画秘宝にて!

8月20日発売の月刊誌・映画秘宝10月号に、桃井かおりさんのインタビュー記事を寄稿、掲載されています。

桃井かおりさんの監督・脚本・主演映画『「火」Hee』は8月20日公開!

ぐるなびPRO「エンタメレストラン」で映画『にがくてあまい』を紹介してます

ネットサイト「ぐるなびPRO」内「エンタメレストラン」に、映画『にがくてあまい』(9月10日公開)についての記事を寄稿、アップされています!

リンクはこちら↓

『にがくてあまい』

読む映画館リバイバル〈「映画批評」との出合い〉

かくも映画と世界とは、多用に、結びついているのか!

(2009年12月下旬号より)

  思いおこすと少し、甘酸っぱい気分になる。物心ついて、最初に手にした映画雑誌は『スクリーン』。ラジオは、淀川長治センセイの名調子が毎週聴けた『私の映画の部屋』(書籍化もされた!)と、映画音楽ファンなら誰もがその名を知る、関光夫さんがパーソリティの『ポピュラーアラカルト』が好きだった。自らの原点を探ると70年代の記憶と共に、そういった愛おしい固有名詞の数々が頭に浮かんでくる。 “読む映画館リバイバル〈「映画批評」との出合い〉” の続きを読む

読む映画リバイバル『妻たちの性体験 夫の眼の前で、今…』

再検!日活ロマンポルノ

セックスは祭りだあい 祭りはセックスだあい

(2001年5月号より)

 すでにご存知の方も多いかも知れないが、これは改めて喜びを記しておきたい。

 小沼勝監督がやった! 先頃、第51回ベルリン国際映画祭に『NAGISA-なぎさ-』を出品したところ、“キンダーフィルム”部門で見事グランプリを受賞。いやあ、これが喜ばずにいられようかってんだ! “読む映画リバイバル『妻たちの性体験 夫の眼の前で、今…』” の続きを読む

読む映画リバイバル『ラスト・キャバレー』

再検!日活ロマンポルノ

2001年日活ロマンポルノの旅

(2001年2月号より)

 何かが終わってしまうこと。永遠に続くかと思われていた時間が、不意に中断され、結末へと辿りついてしまうこと。

 だが、終わりはいつだって、新たなる“始まり”を代わりに告げてゆくだろう。

 な〜んちゃってね。

 こんなふうな感傷に、思いっきりひたらせてくれるのが『ラスト・キャバレー』という作品なのだ。平成『ガメラ』シリーズや『クロスファイア』で知られる日本映画のエース、金子修介監督の、日活ロマンポルノへの惜別の一篇。 “読む映画リバイバル『ラスト・キャバレー』” の続きを読む

読む映画リバイバル『ミスト』

迫り来るモンスターよりも残忍で、かつ怖いのは、不信感に満ちた人間だ!

(2008年9月23日号より)

 田舎町。のどかなスーパーマーケット。そこに突如、異変が起こる。外がみるみるうちに霧で包まれ、視界の全てを奪っていく。 “読む映画リバイバル『ミスト』” の続きを読む

発売中の週刊SPA!で『幸せをつかむ歌』について書いてます

発売中の週刊SPA!、DVD紹介ページで『幸せをつかむ歌』について書いてます。

読む映画リバイバル『REC/レック スペシャル・エディション』

ツッコんで笑うもよし、逃げ場のない状況に恐怖するもよし。多目的なスパニッシュホラー

(2008年12月2日号より)

 お化け屋敷のような閉所感覚を怖がってもよし。事態のトンデモなさにツッコみながら笑うのもあり。はたまた、 “読む映画リバイバル『REC/レック スペシャル・エディション』” の続きを読む

読む映画リバイバル『つぐない』

思春期ならではの潔癖さ、繊細さ、嫉妬と恋心。あるカップルの人生を狂わすのは一人の少女

(2008年10月7日号より)

 何事もツカミは大事だが、映画もまたそう。本作のオープニングを観よ。いや、聴け。開幕と同時に「タタッタタタタッ」とタイプライターを打つ音が聞こえてくる。机の前にいるのは “読む映画リバイバル『つぐない』” の続きを読む

読む映画リバイバル『スペル』

サム・ライミが久々にやりたい放題!“怪婆”はコワいというより笑いを誘う

(2010年4月27日号より)

 のっけから言ってしまおう。最近、「笑える映画がないなぁ」とお嘆きの方、このサム・ライミ監督の『スペル』……オススメです! “読む映画リバイバル『スペル』” の続きを読む

読む映画リバイバル『レス・ポールの伝説』

レス・ポールといえばエレキギター……だが彼の偉大さを皆はどこまで知っている?

(2009年12月30日号より)

 レスポール・モデルのギターといえば、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジらが手にしてきたロック史上の財産。ところでそれが、一流ギタリストにして、稀代の発明家の名前だと知っていたか? “読む映画リバイバル『レス・ポールの伝説』” の続きを読む

読む映画リバイバル〈私の映画批評の姿勢〉付き合ってるのに片思い

〈私の映画批評の姿勢〉付き合ってるのに片思い

(2011年4月下旬号より)

 他誌ではあるが、『DVD&ブルーレイでーた』で「三つ数えろ!」という企画ページを担当している。もう四年以上続く連載だ。登場していただくのは、映画監督の方々。何かひとつのテーマを選んでもらい、それに沿って、三本のフェイバリット・ムービーについて語っていただくのである。 “読む映画リバイバル〈私の映画批評の姿勢〉付き合ってるのに片思い” の続きを読む

読む映画リバイバル『夢売るふたり』

“包丁の物語”の果てに……。

(2012年10月下旬号より)

  西川美和監督が『蛇イチゴ』(2003)でデビューして10年。そんな周期も関係するのか、この『夢売るふたり』はさながら“第2のデビュー作”のようである。つまり、 “読む映画リバイバル『夢売るふたり』” の続きを読む

読む映画リバイバル〈トム・クルーズ〉『アウトロー』

アメリカの良心の継承 グレゴリー・ペックからトム・クルーズへ

(2013年2月上旬号より)

 懐かしい“匂い”

 映画が始まった途端、ちょっとタイムスリップしてしまったのかと思った。『ダーティハリー』(71)のオープニングよろしく、白昼、何者かが屋上に立ち、市井の人々を狙撃して回るシーンが目に飛び込んできて、出だしからなんとも不穏でヤバい、洗練なんて言葉には背を向けたあの“70年代アクション映画”の匂いが鼻孔をくすぐったのだ。 “読む映画リバイバル〈トム・クルーズ〉『アウトロー』” の続きを読む

ムック映画秘宝ex「100人の映画ジャンキーが選ぶ!最強ミステリ映画決定戦」に寄稿してます

洋泉社ムック 映画秘宝ex「100人の映画ジャンキーが選ぶ!最強ミステリ映画決定戦」の特集「100人が選んだミステリ映画ベストテン」に寄稿しています。

 

キネマ旬報「映画評論家50人に聞く、私が期待する5人の若手俳優」に寄稿してます

キネマ旬報8月下旬号の特集「キネマ旬報が選ぶスクリーンで逢いたい、若手俳優女優篇/映画評論家50人に聞く、私が期待する5人の若手俳優」に寄稿してます。

読む映画リバイバル『カラテ愚連隊』

2丁拳銃もなければハトも飛ばない。でもそこには“ジョン・ウー印”の「義」がある

(2008年10月21日号より)

 先日、ジョン・ウー監督に取材する機会を得た。11月に封切られる最新作、100億円もの巨費を投じた『レッドクリフ』のキャンペーンで来日したのだった。 “読む映画リバイバル『カラテ愚連隊』” の続きを読む