ジェームズ・マカヴォイ×キーラ・ナイトレイの悲恋が傑作『つぐない』

Photo by Martin Kníže on Unsplash
館理人
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『つぐない』の主演はキーラ・ナイトレイ。映画賞レースでたびたび登場する実力派。『つぐない』ではゴールデングローブ賞 主演女優賞(ドラマ部門)ほかにノミネートされました。

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キーラ・ナイトレイのキャリアは順調。2020年5月公開の映画『オフィシャル・シークレット』で主演しています! こちら、イラク戦争を止めようとした女性の実話の映画化です。

映画『オフィシャル・シークレット』予告
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もうひとりの主演ジェームズ・マカヴォイのキャリアも超順調!

近作に『X-MEN: ダーク・フェニックス』など。

『X-MEN』シリーズではX-MENリーダーのプロフェッサーX役で出演してます。

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監督はジョー・ライト。2007年、イギリスの作品です。

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思春期ならではの潔癖さ、繊細さ、嫉妬と恋心。あるカップルの人生を狂わすのは一人の少女

『プライドと偏見』(2005年)の俊英監督ジョー・ライトとそのスタッフ、主演キーラ・ナイトレイの“チーム”が贈る芳しき文芸ロマン。

第80回アカデミー賞では作曲賞(ダリオ・マリアネッリ)を獲得し、助演女優賞候補となったシアーシャ・ローナンは、ピーター・ジャクソン監督の新作『ラブリーボーン』の主演に抜擢されている。

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 何事もツカミは大事だが、映画もまたそう。本作のオープニングを観よ。いや、聴け。

 開幕と同時に「タタッタタタタッ」とタイプライターを打つ音が聞こえてくる。机の前にいるのは少女ブライオニー。

 自作の戯曲を書き終え、原稿を母に見せようと部屋の中を急ぐ彼女にかぶさるのは、「タタッタタタタッ」というタイプ音をアレンジした技巧的なサウンド……あっという間に物語の中に引き込まれる!

 ブッカー賞作家で、現代英国文学を代表するイアン・マキューアンの「贖罪」を映画化したジョー・ライト監督。

館理人
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ジョー・ライト監督の近作に『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』など。

第二次世界大戦初期にイギリスの首相に就任したチャーチルを、ゲイリー・オールドマンが演じています。

 前作『プライドと偏見』でも有名小説の演出に挑み、成功を収めていたが、本作ではさらに情感を湛え、技巧的な冴えを見せている。

館理人
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『プライドと偏見』の原作小説は「高慢と偏見」のタイトルで翻訳されてます。

 物語の中心となるのは、ブライオニーの姉と使用人との秘密の恋。

 演じるキーラ・ナイトレイとジェームズ・マカヴォイもいいが、2人を引き裂くある行為をしてしまう少女時代のブライオニー役、アカデミー賞で助演女優賞にノミネートされたシアーシャ・ローナンの思春期ならではの潔癖さ、繊細さ、嫉妬と恋心が入り交じったキャラクターが印象的。

 人生をすっかり狂わされた一組のカップルを、映画は3つの時代——13歳、18歳、77歳のブライオニーの目線を通して綴っていき、タイトルの“つぐない”の意味を観る者に問いかける。

 途中、5分半にも渡る長回し(ダンケルク海岸でのシーン!)もあるが、数々の技巧は全てそのテーマに迫るため。

 観終わると、ツカミの中にすでにヒントが隠されていたことを知り、もう一度最初から観たくなるはずである。

轟

週刊SPA!2008年10月7日号掲載記事を改訂!